脚光を集めるプロバイオティクスとは?

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いきなりですが、昨年の日本における健康食品・サプリメント市場の推定市場規模は1兆を遥かに超えていましたが、それでも日常的に使っている人は3割という情報があります。

それだけコアな方はサプリメントに魅力を感じているのでしょうね。
私自身ももちろん”コア”なメンバーになります。

そんな私が次に紹介する成分がプロバイオティクスです。

話題のプロバイオティクスとは?

いち早くトレンドを捉えている方は「プロバイオティクス」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

難しい言葉ですよね~。これだけ見るとさっぱりでしょうが、分かりやすく説明すると、
人体に良い影響を与える微生物(善玉菌)です。
乳酸菌やビフィズス菌などがプロバイオティクスに分類されます。

私は昨年からこの成分に注目していたのですが、最近?ようやく広まってきた感じでね。

プロバイオティクス(probiotics)はアンティバイオティクス【抗生物質(antibiotics)】に対比される言葉で、共生を意味するプロバイオシス【probiosis(pro 共に、~のために、biosis 生きる)】が語源とされています。

では、なぜ最近なのかと言いますと、これはサプリメント先進国であるアメリカの影響と言えるのではないでしょうか。

サプリメント大国といわれ、国民の半分がサプリメントを利用しているというアメリカの事情がこの10年余りの間に大きく変わってきている事が関係していると考えられています。
アメリカでは公的な保険制度がなく、医療費は全て自己負担(10割)であるため、健康は予防で守るという認識が最前線にあるのです。

その米国において、主流サプリメントの傾向に変化が起こっているのようです。

もともとは、マルチビタミン・ミネラルといった基礎栄養素であったのですが、近年ではオメガ3脂肪酸(DHA・EPAなど)やプロバイオティクスに変わっていっているようです。

乳酸菌とビフィズス菌の違いとは!

広義にはビフィズス菌は乳酸菌の1種と言われますが、大まかに言うと働く場所が違います。

乳酸菌=小腸で働き、ビフィズス菌=大腸菌で働きます。

腸内環に関する代表的な用語に、腸内フローラ(腸内細菌叢/ちょうないさいきんそう)がありますが、腸内フローラとは回腸(小腸の終わり)から大腸にかけての消化器官を指し、快適な腸内フローラの状態のためには、乳酸菌・ビフィズス菌の両者が必要になります。

ですがヨーグルトなどの乳製品やサプリメントなどでは「乳酸菌」の方が目に入りませんか?

これは小腸(回腸)と大腸の役割の違いによるものです。

吸収のメカニズムについて!

小腸では分解された栄養素や水分の殆どが吸収され、その栄養素を肝臓に送り肝臓で解毒され、血液によって全身に運ばれていきます。

つまり吸収のほとんどは小腸で行われるという事です。

乳酸菌は、免疫力の向上やアレルギーに役立つと言われていますが、これは小腸が体全体の60%の免疫細胞が集まっている場所であり、乳酸菌を積極的に摂ることによって善玉菌を増やし小腸が正常な状態なり免疫力が高まる為です。

大腸では小腸で吸収しきれなかった栄養素や水分が吸収され、便の調節をします。
ここで、活躍するのがビフィズス菌なのです。

善玉菌であるビフィズス菌が大腸内で優勢になると、大腸の動きが正常な状態になり便秘や下痢が改善されます。つまり、下痢や便秘は大腸内の水分吸収が主な原因なのです。

このように、乳酸菌とビフィズス菌では働きやすい場所が違うのです。

これらから見えるサプリメント事情

食べ物も健康食品(サプリメント)も、胃で消化・分解され、小腸によって吸収されます。
その後、血液によって肌や各部の細胞に届けられるのです。

つまり、血流が良く腸内環境が正常な方がサプリメントを摂ると栄養素が細胞までしっかり届けられ、逆に血流が悪く腸内環境が不安定な方がサプリメントを摂っても栄養素が細胞まで届きにくいという事が言えるのではないでしょうか。

このように考えると、オメガ3系脂肪酸やプロバイオティクスが注目されるのも納得です。

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