体内酵素の役割を知ろう!

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体内酵素の役割とは?

私たちヒトの体内には、数千種もの酵素が存在しています。
そして、それぞれが異なった働きをしており、ある酵素が違う仕事をすることはありません。

しかし、作用の機能によって酵素は、大きく6種類に大別することが出来ます。

≪酸化還元酵素(オキシドレドクターゼ)≫
生物の体内において酸素や水素を取ったり与えたりして、酸化や還元を伴う反応の促進作業を行う酵素で、約560種類も存在するとされています。

≪加水分解酵素(ヒドロラーゼ)≫
化合物を水の存在可(水の助けを得て)で分解する酵素で、たんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)や炭水化物分解酵素(グリコシダーゼ)などがよく知られています。

≪移転酵素(トランスフェラーゼ)≫
化合物の間において特定の原子や原子団を移動する酵素で、アミノ酸の合成や分解に関わるアミノ基転移酵素などがあります。

≪脱離酵素(リアーゼ)≫
化合物から反応基を切り離す酵素です。

≪異性化酵素(イソメラーゼ)≫
異性体間の相互移転、つまり化合物の間において、分子量を変えずに構造を変える酵素です。

≪合成酵素(リガーゼ)≫
特定の化合物を合成させる酵素です。

上記のような化学反応は「触媒作用」といい、酵素は体内で化合物の合成と分解を仲介・促進してるのです。いうなれば、細胞の合成・分解、つまりは新陳代謝を活性化するのが酵素の「役割」ということになります。

難しいですよね?ですが酵素栄養学の分野ではこのような難しい言葉がたくさん出てきます。

その上で、サプリメントや健康食品で謳われている『酵素』というのが何を指していて、どのように役立つのか?という事を考えて、サプリメント選びに役立てて頂ければと思います。

酵素が快適に働く環境とは?

酵素は決められた仕事(触媒作用)を迅速にこなす働きモノですが、全ての酵素が四六時中働いている訳ではなく、私たちの日常生活と同様に、必要に応じて働き、必要のないときには休む性質があります。

例えばATP(アデノシン三リン酸)を作るシステムにおいても、ATPが体内に十分あるときは、生成を助ける酵素は自然と働きを抑え、無駄な働きはせず、効率よく力を発揮します。

酵素が効率よく働くためには、適切な環境が必要です。

①水は必須で、②体液のpH(ペーハー:アルカリ性か酸性か)が中性付近、③補酵素(ビタミンやミネラルなど)のバランスが良い、これらの条件が適切な範囲にそろっていると、酵素は効率よく快適に働いてくれるとされています。

例えば、偏った食生活を続けてpHが偏りすぎるち、酵素は思うようにチカラを発揮できずに、体調を崩すことにも繋がってしまいます。

補酵素(ビタミン・ミネラル)の重要性

1栄養素としても様々な効果・効能を持つ水溶性ビタミン・ミネラルですが、最も重要な作用が「補酵素」としての働きなのかもしれません。

例えば、エネルギー生産にかかわる「コハク酸デヒドロゲナーゼ」という酵素が働くためには、FAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)という物質が必要ですが、私たちはこのFADを体内でつくることができないため、素材(ビタミンB2)を食品から摂らなければいけません。

また、いつくかの酵素は、マグネシウム・亜鉛・銅などのミネラルを微量ですが必要とし、これら補酵素のおかげで、酵素は100%の力を発揮することが出来るのです。

酵素サプリメント、酵素ドリンクってなに?

予防医学への意識が大きくなり、健康ブームの近年において、酵素という名を使ったサプリメントやドリンクが多く販売されています。

酵素サプリメント、酵素ドリンクといっても酵素が多く含まれている食品という訳ではなく、微生物のもつ酵素パワーを利用して、野菜・果物などを発酵させて作ったものです。

原料として、数多くの植物性素材が使われ、それらが微生物の酵素の働きによって代謝されると、たくさんの代謝産物が出来ます。
その中には、様々な生理・薬理作用をもつものが含まれていると考えられているほか、原料に由来するビタミン・ミネラル・アミノ酸・食物繊維なども豊富に含まれていますので、これらによって健康に寄与する効果があると考えられています。

それぞれのメーカーごとに、材料や発酵法を工夫して作られていますので、同じ『酵素〇〇』とう名称であっても、違う製品として見極める必要があります。

正直、サプリメントアドバイザーとしては、数あるサプリメントの中でも、非常に選び方の紹介が難しいものでもあります。

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