脳の健康を守るホスファチジルセリンの効果とは?

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ホスファチジルセリンがひそかに人気?

テレビ番組『世界一受けたい授業』で取り上げられたことで一時ブームとなったホスファチジルセリンですが、その後もひそかにそしてゆっくりと人気を高めています。

その理由は謎ですが、私自身は「ホスファチジルセリン(PS)」への認知の低さが関係していて、その働きに少しずつ気付き始めているのでは?と考えています。

そのため、まずはPSの働きの重要性を知ることが大切だと思います。

ホスファチジルセリンとは?

ホスファチジルセリンとは、私たちの体を構成する約60兆個の細胞の膜に存在するリン脂質の1種で、リン脂質は細胞膜を形成する主な成分であり、情報伝達にも深く関わっています。

近年、”脳の健康”という考え方が注目されている中で、ホスファチジルセリンはリン脂質の中で唯一、脳の血液脳関門を通過して脳機能の活性化に役立つことから、「脳の栄養素(ブレインフード)」として知られています。

さらに、ホスファリジルセリンは脳や神経組織に特に多く存在し、脳細胞に関しては実に約20%も含まれる重要な成分なのです。

脳機能を改善するメカニズム

細胞膜に多く含まれるPSは、神経細胞の下記のような働きを助けています。

●細胞内に栄養素を届け老廃物の排出を促す
脳細胞はエネルギー源のブドウ糖を体細胞よりも多く必要としますが、ホスファチジルセリンは脳細胞へのブドウ糖の取り込みを促進し、脳細胞の活性化に役立ちます。
また、老廃物の排出をスムーズに行うことで脳機能の維持もサポートします。

●細胞内部の環境バランスを維持する
細胞膜の中のリン脂質に含まれるホスファチジルセリンは、細胞の中に必要なミネラルのバランスで、特にナトリウムとカリウム、カルシウムとマグネシウムのバランスを調整する酵素(ATPアーゼ)に欠かせない重要な働きをしています。

●情報の伝達を速やかにする
細胞膜の情報伝達に有効なプロテインキナーゼCなどの酵素の活性化を助け、情報伝達を活発にスムーズにします。

●細胞間の相互認識をよくする
ホスファチジルセリンは、細胞膜に結合する抗原やレセプター(受け皿)を繋ぎとめてえ安定させ、また細胞が古くなって再生が必要となった場合、その信号を伝えて作業の進行に有効な働きを担っています。

●細胞の成長を調整する
細胞の成長促進に必要な因子は、加齢によって減少しますが、これらのレセプターの衰退を防ぐ働きをします。

副作用や安全性について

上記のような働きによって、「加齢に伴う記憶力低下の抑制し集中力を高める」「アルツハイマー型認知症の予防・改善」「ストレスなどによる脳機能低下を抑制し活性化を促進する」などの効果に期待されているPSですが、やはり副作用などは気になる点だと思います。

ホスファチジルセリンには、現在のところ重篤な副作用の報告はありません。
まれに高濃度での経口摂取によって胃腸の不調や不眠を起こす可能性があるとされていますので、過剰摂取には注意しましょう。

またPSのすごい点は、小児でも適切に摂取すれば、安全性が示唆されているという事です。

ADHDなどの発達障害を緩和

ADHA(注意欠陥多動性障害)という発達障害の1種は、いまだ明確な原因が判明していませんが、現時点では、生まれつきの脳機能障害に関係していると考えられています。

ADHAは子供の障害と考えられがちですが、大人になってもADHAは発症します。

症状としては、主に「不注意」「多動性」「衝動性」の三つの面で障害が見られますが、もちろん症状は様々で個人個人によって異なります。

ホスファチジルセリンは、ADHDに悩む子供に効果的だと考えられており、米FDAにおいては認知症よりも、ADHA(注意欠陥多動性障害)への効果の方が有効であるとされています。

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