タイトルにあるとおり、今回はビタミンCが「点滴」として用いられていますので、サプリメントのカテゴリではないのですが、『ビタミンC』として客観的に見て頂ければと思います。
高濃度ビタミンC点滴ってなに?
高濃度ビタミンC点滴とは、その名のとおり濃度の高いビタミンCを点滴によって血管内に直接注入する療法で、食事やサプリメントなどの経口摂取に比べ高い効果に期待されています。
高濃度ビタミンCが用いられる場合については大きく次の3点だと考えられます。
①美容(美白・アンチエイジング)
②健康増進(疲労対策、風邪などの予防、睡眠の質の向上など)
③ガン治療(代替治療)
高濃度ビタミンC点滴はビタミンCの血中濃度を20~40倍以上に増やすだけでなく、直接、血液に乗って体の隅々に届けられますので、非常に優れたインナーケアだと言えます。
とりわけ、美白に関しては点滴を数回受けた知人を見てビックリしました。
また、ガン治療においては、強力な抗酸化作用によってガン細胞を滅しますが、正常な細胞は全く影響を受けないので、身体に優しい抗がん剤とも言われています。
高濃度ビタミンC点滴の注意点!
これほど優れた療法ですが、いくつかの注意点があります。
【Ⅰ】自由診療です。
美容目的であっても、ガン治療であっても、健康保健の適用外である自費診療になります。
費用は医療機関やクリニックによって様々ですので、事前にしっかり調べておきましょう。
【Ⅱ】点滴量・品質に注意しましょう。
高濃度といっても一定の基準がある訳ではありません。
概ね1回あたりビタミンC15ℊ~100ℊになりますが、その量によって費用も異なります。
また、点滴時に使用されるビタミンC注射薬もチェックしましょう。
国産ビタミンC注射薬は防腐剤が添加されており、防腐剤の入っていない外国製の方が安全性が高いので、どのビタミンC注射薬が使われているかをチェックした方が良いでしょう。
※これは私が「高濃度ビタミンC点滴」の存在を知った7年ほど前から変わっていません。
【Ⅲ】別途費用が必要な場合があります。
自由診療ですが、初回に医師の診察や血液検査(G6PD欠損症の有無)が必要になります。
その他にも費用が必要となる場合がありますので、料金の中にどのような内訳になっているか?別途費用がかからないか?は事前に確認しておきましょう。
高濃度ビタミンC点滴が受けられない人とは?
ビタミンCは非常に安全性が高い成分ですので、高濃度ビタミンC点滴においても殆ど副作用はなく、重篤な副作用を生じた例すら確認されていません。
ですが、下記の方においては点滴を受けることが出来ません。
・G6PD欠損症という赤血球膜の遺伝性酵素異常がある方は、高濃度ビタミンC点滴を受けると赤血球が破壊され溶血が起こる恐れがあります。
・心不全がある方、透析中の腎不全の方は高濃度ビタミンC点滴を受けることは出来ません。
他にも何らかの疾患の治療中の方は、医師に相談の上、受けることをお勧めします。