飲料でも増加している機能性表示
機能性飲料という名称はないのですが、当サイトではサプリメントと区分けが判りやすくするために機能性飲料と称させてもらいます。
機能性表示食品の『食品区分』は下記の3種類です。
●加工食品(サプリメント形状)
●加工食品(その他)
●生鮮食品
今日、何気に自動販売機が購入した500mlのペットボトル飲料の正面に『効果効能』の記載があったので、あれっと思いペットボトルをくるっと回したところ、しっかりと<届出表示>が記載されていました。
そこで、現時点でどれくらい機能性飲料が販売されているのかまとめてみようと思います。
(お菓子業界でも少しづつ増えているみたいですね。)
ちなみにトクホ(特定保健用食品)は除外で、あくまで機能性表示食品として届けられたもので、紹介は皆さんが知っているだろうものに絞らせてもらいます。
飲料メーカーSUNTORYは特定保健用食品(トクホ)のみのようですので、今回は対象外となっています。
日本コカ・コーラ株式会社
大手の「コカ・コーラ」では人気の”いろはす”や”爽健美茶”などがあります。
●【一(はじめ)緑茶 一日一本 】-ローズヒップ由来ティリロサイドを配合
●【カナダドライ ジンジャーエール プラス】-難消化性デキストリン(食物繊維)を配合
●【からだ巡茶 Advance】-ローズヒップ由来ティリロサイドを配合
●【グラソー スリープウォーター】-L-テアニンを配合
アサヒ飲料株式会社
CALPISで有名なアサヒ飲料からは”カルピス”や”アミール”などが販売されています。
カラダ「カルピス」 馴染み深いカルピスからは、1本あたりに乳酸菌CP1563株が200mg配合されてる製品が販売されており、『体脂肪を減らす機能があるので、体脂肪が気になる方および肥満気味の方に適しています。』とされています。 また、カラダカルピスはカロリー0(ゼロ)になっており、私自身も何度も飲んでいますが、味はカルピスです。 乳や大豆にアレルギーがある方は摂取に注意して下さい。 | |||
「アミール」WATER 「カルピス」由来の乳酸菌から見出された機能性関与成分「ラクトトリペプチド(VPP、IPP)」を含み、『血圧が高めの方に適した機能があることが報告されています。』とされています。 乳にアレルギーがある方は摂取に注意して下さい。 ※ラクトトリペプチドとは? |
●【届く強さの乳酸菌】-プレミアガセリ菌CP2305を配合
●【アサヒ めめはな茶】-メチル化カテキンを配合
●【アサヒ 凹茶(ぼこちゃ)】-りんごポリフェノールを配合
●【アサヒ 素肌URURU(うるる)】-ヒアルロン酸Naを配合
アサヒスタイルバランスシリーズ(アルコール飲料)
●香り華やぐハイボールテイスト
●ゆずサワーテイスト
●梅サワーテイスト
●グレープフルーツサワーテイスト
●レモンサワーテイス
<関与成分>
難消化性デキストリン(食物繊維として)
<届出表示>
難消化性デキストリン(食物繊維)には食事の脂肪や糖分の吸収を抑える機能があることが報告されています。
キリンビバレッジ株式会社
私が一番飲んでいる機能性表示食品の飲料が「キリン サプリ レモン」です。
近所の自動販売機で見かけたのが切っ掛けで、スッキリした味わいに常連となっています。
キリン サプリ レモン 1本あたりテアニン(L-テアニン)200mg、クエン酸2.7gが配合されており、『一時的なストレスを軽減する』そして『日常生活や運動後の疲労感を軽減する』とされています。 手軽に飲めるサプリメントウォーターとして「キリン サプリシリーズ」が3種類販売されていています。 テアニンとは緑茶をはじめとしたお茶に含まれる旨味成分でアミノ酸の1種です。ストレス緩和だけでなく、リラックス作用にも働きが期待されています。 | |||
パーフェクトフリー アルコール飲料からも機能性表示食品が販売されており、パーフェクトフリーには1本あたり難消化性デキストリン(食物繊維)が5g配合されています。 『食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させるとともに、糖の吸収をおだやかにするため、食後の血中中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにすることが報告されています。』 アルコール飲料からの登場となったパーフェクトフリーは、ノンアルコール・ビールテイスト飲料となっています。 |
●【キリン サプリ ヨーグルトテイスト 】-オルニチンとモノグルコシルヘスペリジンを配合
●【キリン サプリ ブラッドオレンジ】-クエン酸とモノグルコシルヘスペリジンを配合
●【キリン メッツ プラス レモンスカッシュ】-難消化性デキストリン(食物繊維)を配合
カゴメ株式会社
人気の栄養素「リコピン」の登場によって、さらに話題を集めるカゴメのトマトジュースも機能性表示食品の届出が行われています。
カゴメ トマトジュース 食塩無添加 200ml 200ml当たりにリコピンが16.6 〜29.4mg含有されており、『血中HDL(善玉)コレステロールを増やす働きが報告されています。』とされています。 コレステロールはLDL(悪玉)を減らすだけでなく、HDL(善玉)を増やしバランスを維持することが重要ですので、上手に生活習慣に摂り入れたい一品です。 私も初めて知ったのですが、トマトジュース市場では圧倒的なシェアを誇るカゴメのトマトジュースは1933年から販売されている食経験の長い製品です。 |
カゴメのトマトジュースシリーズは「高リコピントマト使用食塩入り」「食塩入り」「食塩無添加」とどれもリコピンに基づく届出になっています。
株式会社伊藤園
伊藤園の機能性飲料はサイズが選べるのが特徴ですね。
●お~いお茶 日本の健康 玄米茶 W PETボトル 600ml
●お~いお茶 日本の健康 玄米茶 PETボトル 500ml
●お~いお茶 日本の健康 玄米茶 PETボトル 350ml
<関与成分>
難消化性デキストリン(食物繊維として)
<届出表示>
難消化性デキストリン(食物繊維)には、おなかの調子を整える機能と、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて、食後の中性脂肪の上昇を抑える機能があることが報告されています。
●ヘルシープラス充実野菜 あらごし人参&りんご カートカン 195g
●ヘルシープラス充実野菜 あらごし人参&りんご PET 265g
●ヘルシープラス充実野菜 あらごし人参&りんご PET 600g
<関与成分>
難消化性デキストリン(食物繊維)
<届出表示>
難消化性デキストリン(食物繊維)には、おなかの調子を整える機能があることが報告されています。
●ヘルシープラス充実野菜 トマト&レモン カートカン 195g
●ヘルシープラス充実野菜 トマト&レモン PET 265g
●ヘルシープラス充実野菜 トマト&レモン PET 600g
<関与成分>
リコピン
<届出表示>
リコピンには、血圧が高めの方の健康な血圧をサポートする機能があることが報告されています。
ダイドードリンコ株式会社
FANCLと共同開発した「大人のカロリミット」を配合した飲料が機能性表示食品として届出されており、好調に販売本数の伸ばしているようです。
●大人のカロリミット 玉露仕立て緑茶プラス
●大人のカロリミット はとむぎブレンド茶
<関与成分>
難消化性デキストリン(食物繊維として)
<届出表示>
難消化性デキストリン(食物繊維として)は、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑えるので、食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇を抑える機能があることが報告されています。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
キレートレモンで知られているポッカサッポロからも機能性表示飲料が販売されています。
●キレートレモン Moisture(モイスチャー)
<関与成分>
米由来グルコシルセラミド
<届出表示>
米由来グルコシルセラミドには、肌の潤いを守るのを助ける機能があることが報告されています。肌が乾燥しがちな方に適した食品です。
●レモンの元気
<関与成分>
クエン酸
<届出表示>
クエン酸は継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減することが報告されています。
●FREE Sparkling Water W
<関与成分>
クエン酸、GABA
<届出表示>
クエン酸は継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減することが報告されています。
GABAにはデスクワークに伴う一時的な精神的ストレスを緩和することが報告されています。
江崎グリコ株式会社
チョコレートやキャラメルなどお菓子分野で人気のグリコからも販売されていました。
●VegeReset[ベジリセット]オレンジ&(アンド)トマト
●VegeReset[ベジリセット]アップル&(アンド)キャロット
<関与成分>
難消化性デキストリン(食物繊維)
<届出表示>
難消化性デキストリンには、同時に摂取した糖や脂肪の吸収を抑える機能があることが報告されています。
機能性飲料のまとめ
大手の一般的なドリンクのものを主流として紹介させて頂きましたが如何でしょうか?
私自身の感想としては圧倒的に「難消化性デキストリン」が多いなと思いました。
ポイントとしては、殆どが原料が持つ機能性ではなく、機能性を持つ成分を配合しているという点です。
だからといって特に問題はないと思われますが、種類が違っても関与成分が同じであれば、過剰摂取になるリスクがありますので、配合されている成分をチェックして、1日の摂取量には注意して下さい。
現在は食品区分が「加工食品(その他)」になっていて、一般的なサプリメントは「加工食品(サプリメント)」となっていますが、最近では”ドリンクタイプのサプリメント”などといった曖昧な表現も登場していますので、「固形」や「その他」、または区分が大きく変わるかもしれませんね。