子供にサプリメントってどうなの?
”栄養バランスのために”や”偏食だから”ということで、よく「子供にサプリメントを摂らせたい」と相談されますが、子供といっても幼児・小学生・中学生で話す内容が異なり、高校生については、目的に合わせてお話します。
下記は私の経験談ですが、皆様の参考になればと思います。
幼児に対しては?
幼児とは、「1歳以上から小学校入学前の未就学児(6歳未満)」と定義されていますが、この年の子供に私はサプリメントはお勧めしません。
栄養的に過剰になってしまう可能性ももちろんありますが、なによりサプリメントの摂取によって生じるリスク回避のためです。
粒・カプセル状のものはもちろん危険ですし、チュアブルタイプのものでも誤って喉に詰まらせる可能性があります。
最終的な判断はご両親にありますので、どうしてもと言われれば「なめて食べれる小さなチュアブルタイプ」のものを…とお話しますが。
ちなみに「おやつ感覚で食べやすい」といった健康食品は、私の経験上、甘味料や添加物を含んでる場合が多いので、必ず原材料をチェックして下さい。
基本的に添加物は不要なものですので、無添加や極力少ないものを選んで下さい。
上記は、国立健康・栄養研究所にて公開しているリーフレットで幼児にサプリメントを与える前にチェックしたいポイントについて、チェックシート、まんが、クイズの3バージョンで紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
小学生・中学生に対しては?
この頃から必要に応じて、サプリメントをお勧めする場合があります。
まずは、粒・カプセル状のものを飲んだ経験などをお聞きした上で、ビタミン・ミネラル・DHA/EPAの五大栄養素の中から必要なものを選びます。
基本的に、ビタミンC、DHA・EPAをお勧めすることが多いですが、その上で摂り方の注意点をお話しします。
一般的な粒状のサプリメントなら含有量が成人向けですので、1粒を4分の1程度に割って、その4分の1を1週間程度飲んでもらって、体調に違和感がないかチェックして頂きます。
問題なければ、次は半分にして同じように1週間程度摂ってもらいます。
基本的に摂って頂くのは、半分程度です。
カプセル状のものは割ることができませんので、粒数で調整してもらいます。
いま話題の酵素や水素とった栄養素をはじめ、サプリメントの成分は多種ありますが、ビタミン・ミネラル・DHA/EPA以外のものは必要ないと考えていますのでお勧めしません。
子供にサプリメントを摂らせる場合は、年齢だけでなく、体格・体質などにより適量に差があるものですので、私自身かなり慎重になります。
サプリメントを摂らせたい場合は、少しづづ体調の変化を見ながら慎重に摂らせましょう。