DPAとは?
DPA(ドコサペンタエン酸)とは、必須脂肪酸で私たちの生活習慣を支えてくれていることで有名なDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)と同じオメガ3系脂肪酸、不飽和脂肪酸の1種で血液をサラサラにすることに注目を集めています。
DHAやEPAは青魚に多く含まれていますが、DPAはアザラシやマンボウなどの海洋哺乳類の脂質に多くに存在しています。
ええっ?アザラシに?と思われた方、、、
n-3系脂肪酸(DHA・EPA・DPA)についての研究が進められる切っ掛けともいえるエスキモーへの健康調査において、”アザラシの肉が主食にもかかわらず”という冒頭の情報がありますが、このことを考えるとアザラシに不飽和脂肪酸が含まれているのも納得するのではないでしょうか。
DPAの効果や効能って?
DPAには下記のような効果効能が期待されています。
●血小板凝集抑制作用
●血管壁の柔軟性を高める
●血管壁のキズを修復する
●中性脂肪の低下
●コレステロールの低下
DHAやEPAと同様に、生活習慣病の予防や改善に役立つDPAは、血液をサラサラにする効果がEPAを大きく上回ると期待されています。
血液の流れをスムーズになれば、細胞に酸素や栄養が十分に届けられるだけでなく、老廃物の排出もスムーズに行われますので、美容や健康の基盤になります。
また、厚生労働省の平成28 年(2016)人口動態統計の年間推計によれば、死因順位の1位は悪性新生物(ガン)ですが、2位には心疾患、4位には脳血管疾患、と血液や血管がトラブルの病気が上位になっています。
これらの予防や改善には一朝一夕では意味がなく、継続、つまり習慣が大切になります。
そのためにDPAだけでなく、DHAやEPAをサプリメントで補うのも良いでしょう。
ですが、栄養バランスを整えるにはやはり食生活の改善が必要ですし、運動、睡眠も健全なライフスタイルを維持するための重要な要因であることを意識して下さい。
DPAをサプリメントで摂取するには?
さて、このように書いているとDPAを摂取するにはマンボウ肝油やアザラシの油(ハープシールオイル)を摂らないといけないの?と思われるかも知れませんが、そうではありません。
量こそ少ないもののDPAはサンマやイワシなどの魚にも含まれています。
ここからは私の推測なのですが、DPAは魚油を原料にしたDHA・EPAサプリにも含まれているものの原料(製品)の「規格化がされていないため」だと考えられますが、逆はしっかりしてDPAサプリメントの原料は大きく「マンボウ肝油」と「ハープシールオイル(アザラシの油)」が用いられているようですが、栄養成分欄を見ていただくと『DHA』と『EPA』の記載があると思います。
つまり私的にはこれらの区別としてはDHA・EPA or DPAのどちらに主体を置くか?という点だと考えています。
DPAを多く摂ってみたいと思われる方は「マンボウ肝油」や「ハープシールオイル」を摂ってみてもいいと思いますし、魚油が苦手な方にとっては「ハープシールオイル」が救世主になるかもしれませんね。
南極オキアミから得られるクリルオイルを用いたDHA・EPAサプリメントもありますので、魚が苦手な方はご参考にして下さい。
もしDHAサプリメントもDPAサプリメントも摂りたいと思われる方はDHAもEPAもDPAもn-3 系脂肪酸に分類されますので、摂取量に注意しましょう。