L-システインの美白効果とは?

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L-システインとは?

システインとは、皮膚や髪・爪に含まれる代謝をサポートするアミノ酸の1種で必須アミノ酸ではありませんが、乳幼児では不可欠な含硫アミノ酸です。

また、生命維持や解毒機構において重要な「グルタチオン」の構成要素の1つであり、皮膚疾患や抗アレルギー、二日酔いの薬の成分としても用いられています。

L-システインは体内で合成できる成分ですが、加齢とともにその量が減っていくと言われていますので、効果に期待するには食事などからの摂取が望まれます。

体内でのL-システインの原料は必須アミノ酸であるメチオニンですので、牛・豚・鶏などの肉類、カツオ・サケ・イワシなどの魚類などの食品に多く含まれています。

サプリメントなどで用いられる際には、主として自然に存在する L-システインの形で使用されており、アセチル化して体内への吸収をより高めたN-アセチルシステインなどもあります。

L-システインの美白作用

L-システインには、「メラニン色素の生成を抑制」、「できてしまったメラニン色素を無色へと還元」、「肌の新陳代謝」と3つの働きによって美容をサポートします。

美白の大敵となるシミは、メラニン色素が肌で色素沈着することで起こるものですが、L-システインは予防にも改善にも効果が期待できるため、美白成分として人気です。

また、L-システインはビタミンCと同時に摂取することで、効果的に働くとされています。

シミの種類、肝斑とは?

実はシミにも種類があり、種類によって原因が異なりますので、全てのシミにL-システインが働く訳ではなく、紫外線が原因となってる場合に有効だと考えて下さい。

老人性色素斑

シミの中でもっとも多く、老人性色素班は紫外線が原因となっていますので、L-システインの効果が期待できるシミです。

そばかす(雀卵斑)

遺伝性な要因があるものの、主な原因は紫外線のシミです。

炎症性色素沈着

ニキビや擦り傷などの炎症が治まった後に残る褐色のシミです。

肝斑

女性ホルモンのバランスが影響してできるシミです。
肝斑は、妊娠やピルの服用との関係が指摘されており、閉経とともに薄くなったり、消えたりする傾向が見られ、高齢者でほとんど発症しないとされています。

まだあるL-システインの効果

アルコールの分解を促進

L-システインには肝臓内での有害物の解毒作用が確認されています。

特にアルコール分解によって生成される毒性の高い物質であるアセトアルデヒドと直接反応して解毒させるだけでなく、アルコールを分解する酵素の働きを助ける効果も持っていますので、頭痛や吐き気などの二日酔いの予防効果に高い期待がされています。

疲れの解消をサポート

L-システインは、エネルギー産生をスムーズにする効果も確認されており、エネルギーを効率よく作れるようにサポートすることで疲れやだるさの改善にも働きます。

L-システインとL-シスチンの違いとは?

L-システインとよく似た言葉にL-シスチンがありますが、この2種類のアミノ酸は容易に酸化還元されて相互転換します。

L-シスチンはケラチンというタンパク質を構成するアミノ酸として髪や爪に多く含まれており、L-システインが2分子結合した構造をしています。

医薬品成分としても大活躍中!

L-システインは医薬品成分としても活躍しており、市販薬(第3類医薬品)だけでなく処方箋にも用いられています。

市販薬では、しみ・そばかす日焼けなどの色素沈着や全身倦怠・二日酔いなどのケアを目的にしており、下記のシリーズ商品などに配合されています。

よく聞くものもあると思いますよ。

  • ハイチオールC(エスエス製薬)
  • トランシーノ(第一三共ヘルスケア)
  • システィナ(第一三共ヘルスケア)
  • ネオビタホワイト(皇漢堂薬品)
  • チョコラBB(エーザイ)

一方、皮膚科で処方される医薬品としては「ハイチオール錠」があり、L-システインを主成分に、『湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑および放射線障害による白血球減少症に使われます。』

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