男性にもある男性更年期障害!

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男性向けサプリが増加している訳?

一昔前、サプリメントがいまほど普及していなかった時に摂取している方の多くは女性だったのですが、最近では「男性向け」というキャッチフレーズのものが目立ってきています。

その背景には、もともと美容面で女性に人気だったサプリメントが生活習慣病の増加によって健康志向が高まったことと、男性自身の意識の変化だと思われます。

これは男性用スキンケア化粧品の増加からもその変化が分かることで、男性も美容や健康に気を配るようになってきたのでしょう。

中でも特に男性面で注目を高めているのが「更年期障害」と「妊活」です。

男性更年期障害とは?

更年期障害といえば、一般的に女性の更年期に起こる症状ことイメージしますと思いますがが、実は男性にも更年期障害が起こります。

男性の更年期障害は別名でLOH(Late-Onset Hypogonadism)症候群ともいわれ、精巣(睾丸)から分泌されるテストステロンの減少が原因だとされています。

働き盛りの40代から50代に多発してますが、20代~30代の若い男性にも起こります。

女性は「閉経」という大きな変化により症状を自覚される方もいらっしゃいますが、男性にはそのような切っ掛けがありませんので、”年齢のせいかも?”と放置される方が多くいます。
総務省の統計では、男性更年期障害の潜在患者が600万人いるという推測データがありますので、もはや特殊な病気ではないのです。

男性更年期障害の症状とは?

男性更年期障害の症状は女性同様に多種多様ですが、主な症状として以下ものもがあります。

<身体症状>
疲労感、睡眠障害、骨・関節・筋肉の痛み、発汗、ほてり、のぼせ
<精神症状>
イライラ、不安、神経過敏、倦怠感、抑うつ、記憶力や集中力の低下、やる気が出ない
<性機能障害>
性欲低下、ED(勃起障害)、頻尿、残尿感、朝立ちが減った

男性更年期障害を発症しやすい性格のタイプとしては「神経質」「真面目」「責任感」な方に多い傾向が見られますが、そうでない方にも発症リスクはありますので、一度セルフチェックを行ってみてはいかかでしょうか?

最近では男性用の医療機関も増え、無料でセルフチェック問診票を提供してくれています。

自分でできる予防法や対策法

男性ホルモン:テストステロンの分泌量は年齢とともに少しずつ減少していきますが、緩やかな低下なら体や心が少しずつ慣らされますので、大きな不調を感じることはありません。
しかし、急激にテストステロンが減少してしまうと、ホルモンバランスが崩れ、更年期障害になってしまうのです。

男性も女性も同様にホルモンの急激な減少によって更年期障害を招いています。

予防や対策のためには?

ストレスのケアを心がけましょう

テストステロン値の急激な減少をもたらす要因に「過度なストレス」があります。
音楽を聴く・本を読むなどの趣味、お風呂でゆったりする、適度に深呼吸するなどリラックスできる状況を増やし、副交感神経を優位にしましょう。

質の良い睡眠もストレスの解消につながり、またテストステロンは眠っている間に分泌されるので、快眠は更年期障害の予防に大いに役立ちます。

スマホの普及により夜遅くまで携帯を操作している方が増えていますが、実は心はリラックスしているつもりでも、交感神経は活発に働いていますので、寝る前のスマホやPCの操作はなるべく控えめにしましょう。

運動する習慣をつけましょう

デスクワークが増えている時代ですが、運動にはテストステロンの分泌を促す効果がありますので、できるだけ階段を使ったり、一駅前で降りて歩くなど少しでも体を動かしましょう。
時間の作れる方は、ストレッチやウォーキングなどもお勧めです。

食生活を改善しましょう

男性更年期障害の予防に役立つ代表的な食材に、「玉ねぎ」「にんにく」「長ネギ」などがありますが、これはネギ類に多く含まれる「含硫アミノ酸」によってテストステロンの分泌を促進する作用があると言われているためです。

逆に脂質はテストステロンを減らすとされており、肥満の方はテストステロンの分泌が少ない傾向にあるとされていますので、炭水化物(糖質)や脂質を減らして摂取カロリーの制限を行いし、かつ野菜などを増やして食物繊維を摂取する工夫をしましょう。

また、飲酒も過量になると男性更年期障害も悪化させる要因となってしまいます。

サプリメントを活用しましょう

不足している栄養素を補うサプリメントは食事バランスのサポートに役立ちます。

特に、必須ミネラルの亜鉛は性機能症状に重要で「性のミネラル」と呼ばれるほどです。
体内で最も多く亜鉛が存在してる部位は「前立腺」と言われており、亜鉛が不足すると総合的な生殖機能の低下が症状として現れるとされているほどですので、不足しているようでしたらしっかり摂取したい栄養素です。

また、アミノ酸の1種であるアルギニンは、血管を拡張して血流を良くする一酸化窒素の原料になりますので、不足すると、男性機能の低下が見られます。

ホルモンバランスを整え、更年期障害の緩和に役立つ栄養素については更年期障害に役立つサプリメントとは?をご覧ください。

症状が辛い場合には早めの診察を!

更年期障害の症状は人によってさまざまですが、中には日常生活がままならないほど悪化する場合もありますので、症状が辛い時は速やかに専門医による診察を受けましょう。

治療方法としては「ホルモン補充療法」「漢方薬」「精神安定剤」などの使用があります。

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