高血圧の基準って?
(特定非営利活動法人)日本高血圧学会が定める2014年のガイドラインでの「高血圧」の基準値としては「140以上」を高血圧と分類し、治療対象にしてます。
2008年4月から始まった厚労省主導の「特定健診」では「上(収縮期血圧)が130未満、下(拡張期血圧)が85未満」が正常範囲と定められています。
ちなみに、1987年の旧厚生省は「上が160未満、下が95未満」が正常値の範囲でした。
なぜ『健康な範囲』はそんなに厳しく、狭くなってくるのでしょうか?
当然、基準値が変わるたびに高血圧症の該当者が増えていることにも繋がりますので、基準値の厳格化によって、高血圧の治療薬だけで製薬業界全体の売り上げは倍以上に上がったとの情報もあります。
もちろん、医療費と保険負担金額も増加しているでしょうし、それに伴って保険料も増加しているのでしょうね。
これが今回の記事を書こうと思った前半部の要因です。
ネットに溢れる健康情報って?
そして、これからが後半部です。
とある医療情報サイトが、誤った内容の記載などの理由で閉鎖したことはPCやスマホを普段から使っている方はすでにご存じだと思います。
これは同じくネットを通じて情報を提供している私も「過剰な」と思ったほどですので、サイト運営の在り方が問われるのは仕方ないことなのでしょう。
ですが、私が”えっ”、”あれっ”と気になったのはその後の情報で、「医師たちはどう見ているのか?」「医師の視点」などの記事なのです。
この2つの大きなニュースを1つずつ見ると、特に気になる点もないのですが、このように合わせて読むとどうですか?
医療情報サイトについては多くの医療関係者からの意見がありますが、以前記載した「減塩と高血圧」、今回の「高血圧の基準」についてはどうですか?
あれ?そういえば?っと思いませんか?
少なくとも私は、閉鎖して事後対応に追われているサイトへの意見よりも、現在進行形で解決していない方の情報に対して、その立場の方からの意見を知りたいと思います。
自分の「かかりつけ医」はありますか?
私も当然ながら病気にかかることはあり、かかりつけ医を決めています。
なにを基準に「かかりつけ医」を決めるかということに正解はありませんが、私の理由は「①安易に薬を処方しない」「②私の意見を受け入れてくれる」という点です。
例えば風邪の場合は、まずは安静にすることと生活指導を受けます。
微熱など症状が軽度の場合は診察のみで、「高熱」「激しい喉の痛み」「鼻水が止まらない」といった症状があるとようやく薬が処方されます。
今より10年ほど前は、「なぜこの先生はすぐに薬をくれないんだろう?」「なぜ3日分しか処方してくれないんだろう?」などと疑問に思ったこともありましたが、当時からインターネットに携わっていた関係で、すぐに処方された薬の情報を調べるクセがついていて、そのおかげで、効果よりも副作用に目が向くようになっていました。
その結果、徐々に医師への信頼度が高まっていったという訳です。
いまは私たちも治療の決定に関わる医療の時代に変わってきています。
そのためにも、信頼できる「かかりつけ医」を持つというのはすごく大切です。
※余談ですが、家族の治療に関しては「心配している様子」を見て、医師の方からセカンドオピニオンを提案してくれたこともあります。
セカンドオピニオンとは、患者が納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている医師とは別に、違う医師に「第2の意見」を求めることです。