疲労のメカニズムとは?
「疲労」といってもなんとなく、疲れが溜まっているだけで、ゆっくり休めばすぐに元通り・・・なんて思っていませんか?
実は私自身がこの『疲労』というものに対して知識不足で上のように考えていたのです。
ですので、ちょっとでも”疲労”という言葉が気になったり、最近、疲れがとれないなどでお悩みの方々に有益な情報になればと思います。
私が疲労を学ぶ切っ掛けになったのは、『痛み』『発熱』とともに3大生体アラームの1つであることを知った時に、他の2つに対して余りにも軽視されがちだったからです。
仕事や運動などで負荷が掛かると、細胞は大量の酸素を必要とします。
それと同時に、様々な不調の原因とされている”活性酸素”も大量に発生させてしまいます。
この活性酸素が細胞にダメージを与える際に、老廃物から誘導される物質「疲労物質FF」が発生してしまい、これが疲労を起こす直接的な原因となるとされています。
FFが増加するということは、細胞が傷つき、その働き(パフォーマンス)が低下していることを意味し、これが「疲労」と呼ばれる状態なのです。
疲労回復物質FRの存在
人の生命システムとは不思議なもので、実はFFの働きを抑制しようとする仕組みも、体には自然に備わっており、これが「疲労回復物質FR」と呼ばれるもので、FRは、FFによって傷つけられた細胞を修復する働きがあります。
しかし残念なことに、FRが出現する条件として、FFの出現が不可欠なのです。
両者は対極的な存在ですが、FFが出現しなければFRも出現しません。
ここが難しい点なのですが、FFが殆ど無い状態に慣れてしまうと、FRの反応性が低下してしまい、スムーズにケアすることが出来なくなってしまいます。
ですので、少しの負荷で疲労がとれない方は、FRの働きが低下しているのかもしれませんので、そのような方は、注目の抗疲労物質:イミダゾールジペプチドを食事やサプリメントで上手に補って下さい。
どんな疲労もメカニズムは同じです!
「疲労」といっても、身体的な疲労、精神的な疲労、頭の疲労など様々ですが、部位は異なれどメカニズムは同じで、活性酸素がどの細胞にダメージを与えて、どの細胞が機能低下を引き起こしているかという事になります。
また疲労が蓄積すると、細胞の機能低下によってエネルギー産生効率も悪くなります。
つまり、疲労によってエネルギー効率の悪く疲れやすい体になってしまいますので、出来るだけ疲労は溜めないようにしましょう。
疲労のなぜ?なに?
疲労に伴う症状として「口唇ペルペス」や「帯状疱疹」があります。
疲労物質FFが体内で増加すると、体をモニタリングしているヒトヘルペスウイルスがそれを察知して活性化します。
ウイルスといえど、宿主である私たちの体が不健康なのは、死活問題となってしまいますので、唾液中や皮膚に出てきて脱出を計画します。
口唇ヘルペスが出た場合には”体が疲れているサイン”と言われるのもこの為で、接触感染するのも、ウイルスが次の宿主を探していると考えれば納得してしまいます。
疲労の効率的な対処法とは?
疲労の対処には、睡眠、入浴、食生活など生活習慣の改善が基本となりますが、特に注目したいのが、食生活における「イミダゾールジペプチド」と呼ばれる成分の摂取です。
イミダゾールジペプチドは国費を含む30億円超の研究予算を費やし、産官学が共同で研究してきた最新の疲労医学の成果であり、食品では鶏胸肉をはじめ、マグロやカツオなどにも豊富に含まれています。
詳しくは疲労に効果的なイミダゾールジペプチドとは?を下記の記事をご覧下さい。