酵素ドリンクや酵素サプリメントなどいまブームの酵素ですが、酵素ダイエットって実際に効果があるのでしょうか?
食物酵素=ダイエットではない!
ダイエットは美容、健康とともに健康食品に関連する人気キーワードです。
「酵素はなにのために摂られてるんですか?」と聞くと、その多くは「健康のために摂っています。」なのですが、時おり「ダイエットのためです。」という言葉を聞きます。
私がいつも普段から相談を受ける上で「相手を意見を組んで」という事を意識しているのですが、あまりにイジージがかけ離れている場合は「そんなんですね。実は・・・」と軌道修正することがあります。酵素がもつダイエットというイメージもその1つです。
テレビや雑誌など多くのメディアで紹介され、タレントやモデル、海外セレブも実践しているとして有名な酵素ダイエット?という口コミ・ランキングなどもよく見かけます。
食物酵素を摂ることが問題なのではなく、食物酵素を摂ることで『短期間に効率的にダイエットが出来るというイメージ』が問題なのです。
酵素を体内に取り入れる事によって、消化機能を上げ、代謝酵素の負担を減らし、基礎代謝を上げてサポートする?痩せやすく太りにくい身体になる?
消化機能を上げ、代謝酵素の負担を減らす・・・までは問題ないと思うのですが、約3,000種類あると言われている体内の酵素のどの部分の負担が軽減するは人それぞれで異なります。
栄養豊富な酵素ドリンク・サプリによって必要な栄養素だけはきちんと摂取しながらヘルシーな食事をすることができ、健康的にダイエットができる?
ここは得意な分野なのですが、酵素(植物発酵エキス)だけでは必要な栄養素は補えません。
発酵過程でアミノ酸スコアがどれだけ向上するかを紹介していることはありますが、ビタミン・ミネラルについての焦点は含まれているか含まれていないかです。
含有量がゼロでなければ「〇〇が含まれている」などと記載することも可能なのでしょうが、豊富な含有量ならばしっかりと栄養機能表示がされているはずです。
ダイエットへの第一歩は?
痩せるか太るかというのは、一言に消費カロリーと摂取カロリーのバランスによります。
つまり、消費カロリー>摂取カロリーを維持すればダイエットに繋がる訳です。
どのようなダイエット法でもそうですが、基本はしっかりとした栄養バランスと適度な運動が欠かせません。
酵素、酵母、発酵の違いが難しい
酵素の力によって酵素ドリンク・サプリメント内の栄養素が強化されたり、新たな栄養がつくられたりしています。
このようなフレーズを見てどう思われますか?
栄養素を強化したり、新たな栄養素を作り出す過程で働いているのは酵母です。
そして、酵母や菌によって発酵の働きで作られる食品が「発酵食品」です。
一般に酵素食品と呼ばれるものは熱を加えない「生の野菜や果物、肉や魚」のことです。
酵素食品と発酵食品の違いは、酵素食品が手を加える前の食材であるのに対し、発酵食品は酵母や菌による働きの後にできた食材だという事です。。
この『酵素』『発酵』『酵母』という「似て非なる言葉」が複雑に絡み合って、さらに難しさを招いているのかも知れませんね。
私が知る限り酵素商品の原材料は『植物発酵エキス』や『〇〇菌培養エキス』です。
ですが、味噌、納豆、漬物、ヨーグルト、チーズ、キムチなど多くの発酵食品が健康維持に寄与している優れた食品であることが判ります。
このような情報を踏まえて、酵素を摂ってもらうのは良い事だと思います。