女性・男性問わず、また20・30代の若年女性にも訪れる更年期障害の対策には、ホルモンバランスを整える様々な栄養素が役立ちます。
どのような成分に症状の緩和効果が期待されているのでしょうか?
プラセンタ
更年期障害のサプリメントとしてよく知られているのがプラセンタではないでしょうか?
プラセンタは成分としては、厚生労働省が更年期障害の治療薬・改善薬としても認可しており、症状の緩和に期待できます。
プラセンタの「内分泌調整作用」によって、バランスが崩れたエストロゲンの分泌量を調整して不快感を取り除いてくれるだけでなく、自律神経の乱れをサポートする作用や、肩こり・腰痛の緩和、そして更年期の女性の悩みである肌トラブルにも効果があります。
更年期障害の症状は非常に多く、また、症状が移り変わることがあるという非常に難しいものですので、多方面から心身をサポートする効能を持つプラセンタは、更年期障害に対して非常に有効だと思われます。
エクオール
最近、ゆらぎ期(更年期)をサポートする成分として注目されているのがエクオールです。
女性ホルモン様作用を持つエクオールは、TVや雑誌で取り上げられて以降、高い人気となっており、体内のエクオール量が多い方は更年期障害の症状が軽いとの報告があるほどです。
エクオールの元は「大豆イソフラボン」であり、「スーパーイソフラボン」や「進化系イソフラボン」とも呼ばれていますが、成分としては別のものとして考えた方がよいでしょう。
エクオールは大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が腸内細菌によって変換されることで登場する成分であり、体質・体調によってはエクオールに変換できない人もいますので、しっかり摂取するためにはサプリメントでの摂取が理想的です。
ビタミンE
ビタミンEには、ホルモンバランスを整えて分泌量を調整する作用があり、不足することでホルモン分泌に乱れが生じることが知られています。
また、血行を良くする働きもありますので、更年期障害の諸症状の緩和だけでなく、月経不順や生理痛など女性特有の悩みをサポートすることが知られています。
ビタミンEを多く含む食品としては、アーモンド・ヘーゼルナッツなどのナッツ類、ひまわり油・サンフラワー油などの植物油が知られてますが、実は煎茶(せんちゃ)や抹茶などにも多く含まれています。
上記の2種類と比べると、必須栄養素であるため、優先的に摂りたい成分でもあります。
その他の有効成分
プラセンタ、エクオール、ビタミンEは更年期障害に対する働きが有名な成分ですが、他にも「亜鉛」「セレン(セレニウム)」「ビタミンB6」「パントテン酸」などホルモンバランスに関与する成分があります。
更年期障害の予防のためには?
これらの栄養素を積極的に摂取することは予防や改善に期待できますが、なにより大切なことはライフスタイルを整えることです。
つまり、「食生活の改善」「適度な運動」「十分な睡眠」「ストレスの解消」などであり、QOL(Quality of Life)『生活の質』の向上がなにより大事です。
すでに更年期を迎えている女性・男性にとっては症状の緩和に繋がりますし、若年期更年期障害に対しての予防効果は大きいと考えられます。
その上で、これらの栄養素をサプリメントなどで摂取して頂く事がより効率的でしょう。