疲労の段階で身体をケアすることは、美容にも繋がることをご存じでしょうか?
これは疲労による細胞の機能低下が結果的に老化に繋がってしまうからです。
疲労をケアして美容を得る!
疲労とは運動や労働などによる身体の負荷、ストレスなどで精神的な負荷がかかったときに見られる細胞が機能低下した状態ですが、その原因の第一と考えられているのが活性酸素です。
『活性酸素』最近はよく耳にしますよね?
そう、美容や健康を害するキーワードとしてよく聞く言葉で、活性酸素が細胞を傷つけ、細胞の異常や細胞死、つまり老化や様々な病気を引きを起こす原因となります。
活性酸素が疲労に大きく関わっているというよりも、細胞が活性酸素のダメージを受けて発生する最初のシグナルが『疲労』といった感じかもしれません。
そのため、疲労の段階で活性酸素によるダメージをケアすれば、細胞の老化は抑えられ、その結果、美肌や健康維持に大きく貢献すると考えられます。
イミダゾールジペプチドは抗酸化物質?
疲労から老化のプロセスを考えれば、抗疲労物質はまず抗酸化物質であると考えられます。
そう考えると、イミダゾールジペプチドほどでなくても、抗疲労効果が認められているコエンザイムQ10やクエン酸も、たしかに抗酸化物質としても知られています。
イミダゾールジペプチドという総称ではあまり知られていませんが、アンセリン・カルノシンという呼称では、すでに抗酸化物質として知られています。
大阪市立大学を中心とした産官学連携の『抗疲労プロジェクト』においても「疲労の対策には活性酸素を取り除き、抗酸化成分を摂取することが重要」とされていて、プロジェクトの中で、ダントツの抗疲労効果を持つことが判明したイミダゾールジペプチドは、つまり優れた抗酸化効果を有していると考えられます。
抗酸化成分にも得手不得手があります!
植物から取り出せるビタミンEポリフェノールなど、果物に多く含まれているビタミンCはご存じだと思いますが、『動物由来』はどうですか?
そうなんです!イミダゾールジペプチドは数少ない動物由来の抗酸化成分なのです。
そして、それぞれに強く抑制できる活性酸素と、出来ない活性酸素があるのです。
つまり、私の大好きなビタミンCだけでも抗酸化としては不十分で、理想的な摂り方は各分野をバランスよく取り入れる必要があるのです。
あれ?なにかに似ていませんか?
そうなんです、このバランスという言葉よく『食生活』で使われていますので、バランスよく食事を摂ることは、やっぱり大切だということなんですね。
イミダゾールジペプチドを含む食品とは?
イミダゾールジペプチドは、現在のところ「カルノシン」「アンセリン」「バレニン」の3種類が確認されており、実は私たちの体内にも「カルニシン」が存在しています。
•「牛、豚」…カルノシン
•「マグロ・カツオなどの回遊魚」…アンセリン
•「鯨(クジラ)」…バレニン
•「羊」…カルニシン、アンセリン(1:1の割合)
イミダゾールジペプチドは共通して、激しくエネルギーを使う部分に豊富に含まれています。
「鶏の場合は胸」「回遊魚の場合は尾びれ」といった部位になります。
鶏胸肉は低カロリーで女性に人気ですので、上手に食事に摂り入れましょう。