【α‐リポ酸が5分でわかる!】‐効果や副作用

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α‐リポ酸ってなに?

別名「チオクト酸」とも呼ばれるα‐リポ酸は、もともと日本では肝臓などに対する医薬品として用いられていた成分で、2004年に厚生労働省により食品としての使用が許可され、現在サプリメントの成分として流通しています。

代謝に欠かせない物質として、また、類まれな抗酸化効果をもつ成分として知られていますが、特徴としてはさらに水溶性+脂溶性両方の性質を兼ね備えていることが知られています。

この性質によって、α‐リポ酸は体内のすべての細胞内に自在に入り込むことが出来るのです。

エネルギー産生を高めるα‐リポ酸の効果

私たちが生きていく上でエネルギーは絶対に欠かせないものであり、不足すると体を作ることが満足にできなくなり、つまり生命活動を維持できなくなってしまいます。
こうしたエネルギーは身体を構成する約60兆個の細胞1つ1つが正常に機能して生産しており、それによって健康で活気のある日常を送ることが可能になるのです。

細胞内ではミトコンドリアという器官がエネルギー産生の中点的な役割を担っています。
ミトコンドリアはエネルギーの生産工場ともいうべき器官で、食事で摂った炭水化物(糖質)・脂肪・タンパク質などの栄養素から「ATP(アデノシン3リン酸)」という物質を生成しますが、このATPが分解するときにエネルギーが生じ、それが体温の維持、運動や神経活動などの生命活動全般に利用されるのです。

α‐リポ酸はこの生成過程で重要な役割を担っており、そのため体の代謝に欠かせない物質として知られているのです。

酸素と栄養素が反応してエネルギーの元となるATPを作り出しますが、それぞれの栄養素によって、過程が異なっているところもありますが、しかし結局はクエン酸回路や電子伝達系(水素伝達系)といったエネルギーを生産する一連の反応の中に取り込まれ利用されます。

α‐リポ酸はピルビンさんからアセチルCoAを生成する際、及びクエン酸回路内で補酵素としてATPの生成に深く関わっています。

このように重要な働きを担っているα‐リポ酸は体内で生合成することが可能ですが、加齢に伴って合成能力が衰えていきますので、年々不足がちになってしまいます。
その結果、ATPが効率よく生成されず、エネルギーも不足しがちになってしまい、「疲れやすい」や「病気にかかりやすい」など様々な影響が体に現れやすくなります。

まだあるα‐リポ酸の効能

アンチエイジングの切り札
アンチエイジングとは「抗老化」、つまり老化の進行をストップさせる、あるいは進行を緩めるという意味で、高齢化社会の現代ではより時代のニーズになっています。
過剰な活性酸素による酸化(老化)は、肌のシワやシミとなって現れたり、様々な病気の要因となってしまいますが、α‐リポ酸はビタミンCやビタミンEを凌ぐ抗酸化力で、活性酸素の悪さを抑制しますので、アンチエイジングの切り札とも称されています。

強力なデトックス作用
α‐リポ酸には、体内に取り込んだ有害物質をすみやかに処理し、その作用を抑え込む強力な解毒作用を持つことが知られています。
また、金属性の毒物やキノコなどに含まれる有害性の物質に働きかけ、その作用の消失を促進させる機能も持っています。

糖尿病の合併症を予防
糖尿病は膵臓で作られるインスリンというホルモンの分泌が悪くなったり、効き方が低下してしまう病気で、インスリンがスムーズに機能しないと、体内での糖の代謝が上手くいかなくなります。それを放置すると、「網膜症」「腎症」「神経障害」といった合併症を引き起こすことにもなりかねません。
糖尿病になると体内で生み出される活性酸素の量が増えることが分かっており、これが合併症を引き起こす原因になってしまいますので、α‐リポ酸のような抗酸化物質を積極的に摂取することは合併症の予防や改善に有効だと考えられています。

健康ダイエットをサポート
理想的なダイエットとは「リバウンドのない健康的なダイエット」だと思われますが、そのためには急なカロリー制限や節食という体に負担がかかる方法ではなく、必要な栄養素をしっかり摂取し、基礎代謝を高め、エネルギーの消費効率を高めることが大切です。
基礎代謝を高めるには、ミトコンドリアにおけるクエン酸回路の機能を活発化させる必要がありますので、α‐リポ酸はダイエットサポート成分として人気です。

摂取量や副作用は?

現在のところ、α‐リポ酸の摂取量や上限量については明確な定めがありませんので、各メーカーの目安量を守り過剰摂取しないように注意しましょう。

もともと体内で合成される成分ですので、安全性は高いとされていますが、副作用として皮疹、また稀に悪心、嘔吐などの胃腸の不調、頭痛が起きることがあるとされています。

医薬品としてのα-リポ酸(経口:チオクト酸アミド )は1日1.5 mgから15 mgとして利用されており、副作用 (頻度は不明) は食欲不振、悪心、下痢とされています。

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