高血圧=塩分過多ではないの?
「塩分を減らせば血圧は下がる」はやっぱり間違いだった
という見出しに魅かれ、気付けば週刊ポストを手にとっていました。
それほど、ヘルスケア関連の情報を発信している私には、興味津々だったのです。
いまとなっては、高血圧になったら降圧剤を服用して・・・という感じに病名としては聞きなれてしまいましたが、高血圧は怖い病気です。
その怖さはサイレントキラー(沈黙の殺し屋)と呼ばれるほどで、1番の問題は自覚症状が少ないことです。また、その多くが原因不明とされています。
高血圧は、多くの生活習慣病の代表の中の代表ともいうべき病名です。
高血圧の原因としては塩分摂取過多が深く関係しているとされていましたが、「塩分摂取量と高血圧の間に明確な因果関係はない」といったことが週刊ポストの特集として取り上げられていましたので、今回はこの件についてご紹介させて頂きます。
9割の高血圧は「原因不明」
問題は高血圧が長く続く“病気としての高血圧”である。結論からいえば現代医学において高血圧の原因を特定するのは難しい。血圧が下がらない人の9割は本態性(原因がわからない)ともいわれている。
週刊ポストより
さて、この記事よりずっと前に私自身には一つの疑問がありました。
それは、塩分の主成分であるナトリウムは必須ミネラルの1種であり、体内の水分量を調節したり、神経や筋肉を正常に動かす重要な役割を担っているという事実です。
米国では「減塩は体に良くない」という報告も出始めているようです。
もちろん摂り過ぎはよくありませんが、無理に塩分を控える必要もないという考えですね。
ですが、高血圧という病気が怖いことには違いありません。
今回は「高血圧=塩分過多ではない」という点が重要なポイントです。
興味のある方は、ぜひ週刊ポストを購入して詳細な内容についてご覧になって頂きたいのですが、「塩分犯人説」は一つの時代の節目を迎えているのかもしれません。
血圧に関与する食べ物
食べ物には血圧を上げるものもあれば、下げるものもあります。
特に気になるのは「血圧を下げる食べ物」ですよね?
これは言い換えれば「カリウムを多く含む食べ物」になります。
カリウムはナトリウムと協力して、細胞内外液の浸透圧を維持するミネラルです。
細胞内の塩分濃度を保つ働きがあり、余分なナトリウムの排出に大切ですので、高血圧の人も、高血圧予防を心がけている人も積極的に摂取したい栄養素です。
(ただし、腎機能が低下している場合には注意が必要です。)
カリウムを多く含む食品の代表は海藻類です。
昆布、ワカメ、ひじき、海苔などはカリウムの宝庫です。
ですが、味付けのりなど塩分を含むものも多いため、食べ方に工夫が必要ですね。
野菜類では、大根、ほうれん草、かぼちゃ、たけのこ
豆類では、大豆、あずき、いんげん豆、アーモンド、落花生
果物類では、アボガド、バナナ、メロン、なつみかん
こうしてみると、「わかめの味噌汁」が総合的に良さそうですね。