睡眠には脳や心身の機能を正常に保つな役割があります。
これは私たちヒトの三大欲求の中に「睡眠欲」が含まれている事からもその重要性が分かると思います。
睡眠が不足すると、「注意力・集中力・記憶力の低下」「やる気が湧かない」「感情のコントロールができず不安定になる」とった状態になりやすくなったり、「免疫機能の低下」、「ホルモン分泌の阻害」などが様々な不調を招く原因となります。
昨今の厳しい社会で昔に比べてはるかに増えた病気の一つが「不眠症」です。
不眠症とは?
不眠症とは睡眠障害の一つで、大きく4つの種類に分類されています。
①入眠困難
不眠症の中でも最も多い症状で、「なかなか眠れない」「眠るまでに時間がかかる」「寝ようとしても眠れない」といったタイプです。
②中途覚醒
「夜中に何度も目が覚めてまう」「一度目が覚めると寝なおすことができない(二度寝ができない)」といったタイプです。
③早朝覚醒
「目覚まし時計よりも1時間以上前から目が覚める」「朝早く目が覚めてそのまま眠れない」といったタイプです。
④熟眠障害
「睡眠時間が長いのに眠りが浅く疲れがとれない」「眠っているはずなのにいつでも眠い」といったタイプで、他に比べて長時間眠ることは出来ているのですが、不眠症の1種です。
不眠症の大まかな定義は「日中の活動に支障を来すほどの眠気やけん怠感が続くこと」とされており、睡眠時間の長短が問題ではありません。
実は、私自身も不眠症で苦しんだ(継続中)1人で、タイプとしては①&②です。
今ではそんな自分と上手に付き合えるようになりましたが、当時は「多少寝れなくても」と睡眠を軽視していました。
自覚症状がない「隠れ不眠症」の方もたくさんいますので、自分が少しでも「もしかして?」と思った時には予防や対策のチャンスです。
不眠症の原因とは?
不眠症の原因は、人それぞれ様々なですが、代表的なものとして下記の要因があります。
①心理的要因
仕事や人間関係などによるストレス、不安、緊張など
②精神的要因
うつや自律神経失調症など精神障害
③薬理的要因
服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなど
④生理学的要因
不規則な生活、交代勤務などによる体内時計の乱れ
※スマートフォン
最近では寝る直前までスマホをチェックする方が増加していますが、スマートフォンのブルーライトには目の覚醒効果を促してしまう働きがあります。
私の場合は①&③が主な原因で、脳波チェックには問題がなく「自律神経失調症メインの不眠症」と診断されました。
当時は、通常業務+プロジェクトを平行していた関係で、帰宅後寝るまで業務シュミレーションやネットでの情報収集が習慣になっていました。
多少の寝不足は問題無いと思い、その習慣が続いていく中で、勤務中に一瞬ですが意識がなくなることが徐々に増えていきました。(本当ならここで気付くべきでした。)
勤務時間等は伏せさせて頂きますが、この習慣のおかげで仕事はスムーズに進みました。
ですが、無意識でも思考する習慣は残り、熟睡できない毎日が続き、ある日、勤務中に急な動機に襲われ、ようやく「これは危ないかも・・・」と心療内科を受診する決意に至ったのです。
不眠症の予防や対策には?
①規則正しい睡眠習慣
自律神経を調整するためにも、毎日同じ時間に寝起きしてリズムを整えることが大切ですが、これが難しいのが現代ですよね。
②カフェイン飲料・タバコを控える
眠気防止にコーヒー・紅茶やタバコを摂る方が多いですが、寝る前に摂ってしまうと覚醒作用によって寝付きが悪くなったり夜中でも目が醒めてしまうことになります。
③運動習慣
ストレッチやジョギング・ウォーキングなどの運動は、適度な疲れにより快眠を導きやすくしてくれます。
④食生活の改善
睡眠ホルモン『メラトニン』の合成には、必須アミノ酸「トリプトファン」が欠かせません。
牛乳やチーズなどの乳製品、レバー、バナナ、まぐろ、ナッツ類などトリプトファンを多く含む食品を取り入れましょう。
私が実感できたのは、③の運動ですね。
不眠症になると疲れで外出する事はしんどいですが、私が趣味で行っているフットサルのような団体戦の場合は、体を動かしつつチームや相手の分析を行う必要があり、これが私にとって脳のリフレッシュに繋がり、かつ体が疲労を感じて、少しですが「寝た」と実感できる時間を作ってくれました。
サプリメントを利用する場合は?
私が相談されて悩む症状の1つがこの「不眠症」です。
もちろん、トリプトファンや快眠効果に期待されているグリシンをサプリメントで摂ってもらうことは良いことなのですが、根本的な解決に繋がりにくいのです。
グリシンの詳細はこちら【グリシンの効果が全てがわかる。】
例えば、ストレスが大きな要因となっているのなら、ストレスケアのサプリメントに睡眠サポートのサプリメントをプラスする事がお勧ですし、精神的障害が大きな要因ならそれをサポートするサプリメントを加えると良いでしょう。
問題となる事象が『不眠症』であるならば、その事象を起こす原因が必ず隠れています。
その原因のケアがなによりも、予防や対策に繋がります。