亜鉛の効果や副作用とは?不足に注意!

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亜鉛の基礎知識!

亜鉛とは元素記号は『Zn』の必須ミネラルです。

200種類以上の酵素の活性に関与しており、酵素の構造形成および維持に欠かせない成分ですので、その役割は、主に細胞分裂や新陳代謝、タンパク質の合成、抗酸化、免疫機能、精子形成、味覚感知など重要なものばかりです。

近年では、不妊対策の栄養素として注目されていますが、美肌のミネラルと呼ばれるほど美容にも欠かせない成分です。

亜鉛の効果とは?

●味覚を正常に保つ
まず知られているのが味覚に対する作用ですよね?
亜鉛は味覚細胞の形成に深く関わっており、そのため亜鉛が不足すると食べ物などの「味を薄く感じたり」「味がよくわからない」などの味覚障害を招く原因となってしまいます。

●肌、髪、爪を美しく保つ
亜鉛は新しい細胞を生み出すときに必要な成分で、肌のターンオーバーにも欠かせない栄養素です。また、ビタミンCと協力してコラーゲンを生成にも役立つますので「美肌のミネラル」とも呼ばれてます。
さらに、タンパク質の合成や遺伝子情報を伝えるDNAの転写にも関わる亜鉛には、爪や髪の毛を美しく保つ効果もありますので、女性に嬉しい作用が盛りだくさんです。

●ホルモンバランスを整える
亜鉛は様々なホルモンの合成を活性化したり、分泌の調整などにも関わっていますので、男女問わず生殖機能の発育・維持などに効果があることが知られています。
そのため、生理不順や生理痛の緩和、不妊症対策、EDの改善効果などに期待されています。

妊婦さんや妊娠を希望される方に欠かせない成分として「葉酸」が知られていますが、亜鉛は胎児の細胞分裂に大きく関与していますので、葉酸と同じく重要な成分なのです。

妊婦さんには葉酸以外にも大切な栄養素がいっぱい!

●薄毛を予防し、育毛をサポート
髪の毛の90%は「ケラチン」というタンパク質から出来ており、その合成に亜鉛が深くかかわっています。また、髪の毛を成長させる成長ホルモンの分泌を助ける働きもありますので、薄毛・育毛効果に期待されています。

●免疫力の向上に役立つ
亜鉛には、NK(ナチュラルキラー)細胞を活性化する働きがありますので、免疫力を向上させウイルスや細菌の感染の予防に役立ちます。

●酵素を働きを強力サポート
いま話題の「酵素」は生命活動に欠かせないものですが、亜鉛はその内約200種類の酵素の組成に必要な成分であり、亜鉛が不足すれば多くの酵素の働きにも影響します。
よく知られている酵素に優れた抗酸化作用を持つSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)がありますが、この抗酸化酵素の構成にも大きく関わっています。

●デトックスに役立つ
食べ物に含まれる鉛や水銀などの有害ミネラルの排出には、解毒するためのタンパク質が必要になりますが、その合成に亜鉛が必要となることからデトックス効果にも役立ちます。

亜鉛を多く含む食品や効率的な摂り方!

多彩な働きを持つ亜鉛は、「海のミルク」と呼ばれる牡蠣に豊富に含まれています。

肉類や卵類では、牛肉やレバー、卵黄などにも亜鉛は多く含まれていますし、豆類、木の実には亜鉛が比較的多くに含有されています。

また、意外にもチーズなどの乳製品にも亜鉛は多く含まれています。

魚や野菜類を中心とする食生活の方では比較的亜鉛の摂取量が少ないと考えられますので、亜鉛不足を予防するためにも、亜鉛を多く含む食材やサプリメントで摂取しましょう。

ビタミンCと一緒に摂ると効率的!

亜鉛は吸収率が低いミネラルで知られており、亜鉛はビタミンCと一緒に摂取するこで格段に吸収率が高まります。

また、亜鉛とビタミンCはコラーゲンの生成を促進させる効果があり、どちらも髪を元気にするのに必要な栄養素ですので、同時に摂取することで相乗効果にも期待できます。

牡蠣フライにレモンを絞って食べるのは、栄養素の組み合わせとしても優れています。

ノコギリヤシと同時に摂ると相乗効果に期待!

ノコギリヤシには、亜鉛と同様に薄毛を引き起こす「5-aリダクターゼ」と呼ばれる酵素の働きを抑制する働きがあります。

また、亜鉛とノコギリヤシには、前立腺に作用する「ジヒドロテストステロン」の生成をブロックする役割があり、前立腺トラブルの症状緩和に期待できます。

ですので、両者を同時に摂取することで、よりサポート力を高めることに期待されています。

過剰摂取による副作用に注意!

多彩な効果を持つ亜鉛ですが、長期の過剰摂取には注意が必要です。

亜鉛は極めて毒性が低いミネラルですので、通常の食生活においては大きな副作用が起こるリスクは高くないと言われていますが、サプリメントを過剰摂取した場合には、一時的な場合はめまいや吐き気など、長期間の場合は免疫障害、神経症状など招くリスクがあります。

国内のサプリメントでは、私の知る限り「1日の摂取目安量」を守れば、耐性上限値を超えることはないですが、近年では海外サプリメントも流通しており、海外のものは成分が高含有であることが多いため注意して選んで下さい。

また、これから忘年会・新年会のシーズンに入り、今が旬の牡蠣を食すことが多くなると思いますが、亜鉛サプリメントを摂取している方は、生牡蠣や牡蠣鍋などを食べた日は、亜鉛サプリメントを控えるなどで摂取量を調整して下さい。

下記に厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2015年版」亜鉛の食事摂取基準を添付していますので、参考にしてみて下さい。

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