ローヤルゼリー(ロイヤルゼリー)は”ハチミツの最も高級なもの”や”ハチミツの有効成分”ではありません。ローヤルゼリーと蜂蜜は別物で、豊富な栄養素と独自の成分が含まれていますので、しっかりと基礎知識を得て健康に活かしましょう。
ローヤルゼリーの効果を知る前に
まずは、ローヤルゼリーとは女王蜂の『生涯唯一の食料』であるということを知って下さい。
そして、他のミツバチに比べて女王蜂は各段に長生きします。
この不思議なパワーがロイヤルゼリーに隠されていると考えられているのです。
では、女王蜂はどのようにして女王蜂になるのでしょうか?
血統や血筋ではなく、その答えがローヤルゼリーにあるのです。
ローヤルゼリーという特別食を与えられたメスのハチが女王蜂となるのです。
ローヤルゼリーというものは、単に豊富な栄養素が含まれているだけでなく、これほどの『責』を抱えているのです。
ローヤルゼリーに期待される効果や効能
●自律神経の調整
●免疫力の向上
●高血圧の予防
●コレステロール値を下げる
●動脈硬化の予防
●糖尿病の予防
●老化の予防
●アンチエイジング効果
●肝機能の向上
●ホルモンバランスの調整
●更年期障害の緩和
●新陳代謝の活性化
●精力増強、EDの改善
●ガン予防
ローヤルゼリーの働きを支えているのは、三大栄養素をはじめ、アミノ酸、ビタミン類、ミネラル類など約60種類もある栄養素によるもので、これらが相乗的に効果を発揮していると考えられています。
その中でも、注目してほしい成分にアセリルコリンとデセン酸があります。
アセチルコリン
アセチルコリンとは、代表的な神経伝達物質であり、神経細胞を脳の命令が伝わっていくときに欠かせない成分です。
主な生理作用として、血管拡張、心拍数低下、消化の促進、発汗、瞳孔縮小などがあり、近年、アルツハイマー型認知症との関係に注目されています。
デセン酸
デセン酸とは、脂肪酸の1種であり、ローヤルゼリーにのみ含まれる特有の成分です。
正しくは「10-ヒドロキシデセン酸」と呼ばれ、女性ホルモン様作用、血糖値の急激な上昇を抑制、コレステロール値の低下、皮脂の分泌をコントロールなどの働きがあり、このデセン酸の含有量が多いほど、ローヤルゼリーが高品質といわれています。
ローヤルゼリーの副作用や安全性は?
副作用の心配がほとんどなく安全性の高い成分ですが、摂取量や上限量の定めがありませんので、過剰に摂り過ぎたりせず、各メーカーの目安量を守るようにしましょう。
副作用に関する情報として、蕁麻疹などのアレルギー症状が生じることがあると報告されていますが、アレルギーは殆どあらゆる食品にその可能性があり、体質との関係になりますので、ローヤルゼリーといえどその対象にはなります。
ただし、既にアトピーや喘息などの既往歴がある人においては、アレルギー反応が高い頻度で起きるとされていますので、摂取は控えた方がよいでしょう。
心配な方は、医師に相談のうえで摂取して下さい。
ローヤルゼリーとは?
「ローヤルゼリーって何?」と聞かれてもパッとイメージし難いですよね?
まずはハチミツですが、蜂蜜はミツバチが”花のミツ”をお腹で消化・分解した後に、巣房に吐き出され濃縮したものです。
それに対しローヤルゼリーは、花粉とミツで練られた団子を若いハチが食べ、腸を通過したのちに唾液腺で生合成され、頭部にある分泌腺から”酸味のある乳白色のミルク状の液体”として分泌されるものです。
こうやって比べてみると、違いがよく分かりますよね。
もう1つの恩恵「プロポリス」
ミチバチからの恩恵というべき贈り物に「ハチミツ」「ローヤルゼリー」ともう1つ「プロポリス」があり、これらは全て別のものと考えて下さい。
プロポリスの役割は巣の衛生環境を保持することであり、無菌状態を保つことです。
そのため、非常に強力な殺菌作用を持っていることが知られています。
これはプロポリスの語源にもなっていて「プロ(pro)」には『正面・前衛を守る』、「ポリス(polis)」には『都市』と言う意味があり、『都市(巣)を守る』と言う意味になります。