そもそもアミノ酸とは?
「キレイになる」「元気になる」「ダイエット」と様々なイメージがあるアミノ酸ですが、そもそもアミノ酸とは、タンパク質の構成成分であり、タンパク質が分解されることでアミノ酸となります。
たんぱく質というと動物性食品をイメージされるかもしれませんが、畑の肉とよばれる”大豆”をはじめ、トウモロコシ、米などの穀物類などからも摂取できます。
アミノ酸という大きな分類では、比較的多くの食品から摂取できるのですが、食品によって摂取できるアミノ酸の種類は異なりますし、なりより摂取量が異なります。
自然界には500種類ものアミノ酸が存在しますが、私たちヒトの身体に必要なのはそのうち非必須アミノ酸11種類と必須アミノ酸9種類の合計20種類になります。
アラニン、セリン、グリシン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、システイン、プロリン、チロシン、アルギニン
バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジンヒスチジン
身体とタンパク質とアミノ酸の関係
私たちのカラダの約60%は水分で、そのほかタンパク質、脂質、糖質、無機質で構成され、その内タンパク質は体重の約16~20%を占めているとされています。
つまり、水分を除くとカラダのおよそ2分の1がタンパク質であり、それだけ重要な構成要素ということになります。
肌や髪・爪などの目に見える部分はもちろん、骨格筋や心臓・肝臓などの内臓器官、脳や血液、また酵素やホルモンなど、目に見えない部分もタンパク質がなければ成り立ちません。
体内では、取り入れたタンパク質が分解され、そして再びカラダの各部分をつくるためにタンパク質が合成、つまり新陳代謝が常に行われているのです。
合成が行われる際に20種類のアミノ酸はカラダの設計図であるDNAにしたがって、また酵素の働きをかりて結合し、タンパク質を合成します。
ところが、合成されるタンパク質は1種類だけではなく、皮膚や髪・爪、筋肉・内臓など各部分を構成するタンパク質の種類はそれぞれ異なっています。
また、生体内でアミノ酸はタンパク質を合成すると同時に、酵素やホルモン、神経伝達物質、免疫抗体の生成にもかかわり、またエネルギ―源にもなる上に、アミノ酸自体がカラダの様々な分部に働きかけて、機能を向上させる役割も担っているのです。
この仕組みを上手く利用すれば、自身の目的や目標に向かって、より効率的にアミノ酸を活用する方法が見つかります。
この代表的なものに筋力アップで有名な『BCAA』があります。
キレイな肌のためには、コラーゲン組成の良いアミノ酸を摂ると良いということになります。
アミノ酸の代表的な効果
●天然保湿因子(NMF)やコラーゲンを生成し美しい肌を保つ
●髪や爪をキレイに保つ
●筋力・持久力のアップに役立つ
●基礎代謝を向上しダイエットをサポート
●深い眠りと快適な目覚めをサポート
●胃腸や肝臓の働きを助ける
●免疫力を向上して疾病予防に役立つ
●抹消血管を拡げ血流をよくする
アミノ酸をサプリメントで摂取するメリットとは?
これは個人的な意見になりますが、アミノ酸をサプリメントで摂取する際の最大のメリットは、アミノ酸が最小単位であるため消化という過程が必要なく、胃腸への負担が少なくすむだけでなく、かつスピーディに吸収される点にあります。
また、食品からアミノ酸を摂取する場合、あるアミノ酸量がいくら多くても、もっとも量の少ないアミノ酸に「たんぱく質再合成が制限される」という仕組みがあります。
これが良く聞く「アミノ酸スコア」というものです。
ですので、食品だけに頼らず、サプリメントを利用して、より多くの種類、より多くの量を摂取することで、たんぱく質の合成能力を高め、またそれぞれのアミノ酸の効果をより発揮できるようにすることが理想だと思われます。
アミノ酸サプリメントを選ぶ際には、筋力・持久力目的、健康維持、美容効果など目的別に差別化されたものが多く販売されていますので、どのアミノ酸が含まれているのか原材料名をしっかりチェックして選びましょう。