リコピンが糖尿病の対策に活躍する訳とは?

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リコピンの基礎知識

カロテノイド1種で赤い色素成分である「リコピン」は、トマト・ミニトマトに含まれる成分として広く知られていますが、トマト以外でもスイカや柿、バピンクグレープ、アンズ、グアバなど「赤い」食材に含まれていますので、トマトが苦手な方も安心して下さい。

“朝トマト”が美容に効果的といわれてますが、これはストレスの多い朝は活性酸素の発生しやすい状況でもあり、トマトに含まれるリコピンの抗酸化力によって肌の老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあるためだと考えられます。

また、『朝』にトマトを食べると「昼」や「夜」に比べてリコピンが早く体に吸収され、その吸収量も多いとの報告もあります。

リコピンの血糖値低下作用

糖尿病や糖尿病予備軍の方にとって予防・改善していく上で、食生活の改善することで血糖値対策することが重要視されています。

リコピンには、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の予防効果に期待されているアディポネクチンと呼ばれるタンパク質を増加させる働きがあるとされています。

また、名古屋文理大学によって下記のようなリコピンの作用が報告がされています。

トマトやすいかに含まれ、強い抗酸化作用を有するリコピンの摂取が、2型糖尿病患者の酸化障害を軽減する可能性を考慮して血糖値、特に糖化ヘモグロビン(HbA1c)の変動に及ぼす影響を検討した。リコピン摂取前平均7.9%であったHbA1cは,摂取1年後には6.8%に低下し改善が認められた。2型糖尿病患者の高血糖による弊害をコントロールする1つの方法としてリコピンの含まれている食品を継続摂取することの有用性が示唆された。

トマトから効率的にリコピンを摂取するには?

トマトからリコピンを摂取する場合、一般的にトマトをそのまま食べるか、トマトジュースとして飲むかに分かれますが、生のトマトに比べてトマトジュースで使われているトマトは完熟したものが使われています。

リコピンは完熟して、より赤みが深いものの方が多く含まれるためトマトジュースの方がより多くのリコピンが含まれてると考えられています。

また、トマトジュースは細胞を破壊し液体にしますので、食品としてトマトを食べるよりもリコピンの吸収率が高いと考えられています。す。

ですが、飲料の場合、塩分や香料などの添加物が使用されている場合もありますので、トマトジューズ選びの際には、添加物に注意して下さい。

糖尿病とは?

糖尿病とは、インスリンと呼ばれるホルモンの分泌低下によって血糖値が高い状態が慢性的に続く病気のことで、1型糖尿病と2型糖尿病があります。

●1型糖尿病は自己免疫疾患などが原因で発症します。

●2型糖尿病は遺伝的に糖尿病になりやすい方が、肥満や運動不足、食生活など生活習慣の乱れが原因で発病します。

現在の急増している糖尿病は「2型糖尿病」であり、薬物療法によって進行を食い止めまる対処法がありますが、根本的な治療には食事療法をもとにした生活習慣の改善が欠かせません。

血糖値が高くてもすぐに問題となることはあまりありませんが、長期間続くと合併症を引き起こす可能性が高くなり、この合併症が糖尿病の真の怖さとも言えます。

糖尿病の代表的な合併症としては、「糖尿病性神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病性腎症」がありますが、動脈硬化が進行して脳梗塞や心筋梗塞などの発病率が高まることもしられていますので、発症する前の予防がとても大切です。

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