プロポリスの役割とは？

プロポリスとは、ミツバチが樹液や花粉などを集めて自らの分泌液と合わせて作り上げた物質で、コーティング材やワックスの様な役割を果たし巣を補強していますが、真の役割は自らの巣を外敵やウィルス・菌から守るためだと考えられています。

実際のところ、プロポリスには①巣の修理・補強、②外敵の侵入防止、③細菌やバクテリアなどの繁殖防止、④腐敗防止といった「守護」に徹底した効用によって、ミツバチの巣は無菌状態で保たれています。

そしてこのプロポリスは私たちにも恩恵があり、その代表的な効果が『天然の抗生物質』としての働きなのです。

また、プロポリスは天然成分のため一般的な医薬品としての抗生物質と比べて、極めて副作用が少ないことが知られています。

プロポリスについては、現在のところ重篤な副作用は報告されていませんが、プロポリスの原料となっている植物によって、稀にアレルギー反応が起こる場合がありますので、アレルギーに敏感な方は注意して摂取しましょう。

プロポリスの効用。

ハチミツが花の数だけ種類がある様に、またミツバチにも種類がある様に、これらによってプロポリスの成分も厳密には異なりますが、その効用の基盤は、40種類以上のフラボノイドやアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの天然成分です。

また、プロポリスにだけ含まれる『アルテピリンC（桂皮酸誘導体の1種）』は、正常な細胞を守ったまま異常細胞の増殖を抑制することが報告されており、ガンの予防や改善に効果が期待されてる成分です。

強力な抗菌作用、抗ウイルス作用

プロポリスが持つ抗菌・殺菌作用は広く知られており、O-157のような病原性大腸菌やブドウ球菌などによる食中毒の予防や対策、感染症などの原因となる溶血性連鎖球菌、胃潰瘍や胃ガンの原因とされるピロリ菌の除去などにも効果があることが判明しています。

また、風邪やインフルエンザなどウイルス性の病気に対しては、ウイルスの増殖を抑制する働きがあることが報告されていますし、免疫機能をつかさどる細胞を活発にし、免疫力を高める効果もプロポリスにはあります。

抗炎症作用

プロポリスには痛みや腫れ、熱をともなう炎症を抑制する効果が確認されています。
例えば、風邪によって起こる扁桃腺が腫れや、傷口が炎症した場合などに働きますので、上記の抗菌・殺菌作用と合わせて『口内炎・歯周病』にも効果が期待されています。

抗菌効果によって口内を清潔に保ちつつ、炎症を抑える働きを持つプロポリスは、口内炎対策にはサプリメントや健康食品よりも、のど飴やキャンディー、最近登場したプロポリス配合の「歯磨き粉」などの方が有効かもしれません。

花粉症の予防

多くのヒトを悩ませるアレルギー疾患の1種である花粉症は、ヒスタミンなどの化学物質を分泌することで、アレルゲンである花粉をできる限り体外に放り出そうとし、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状が起こります。

プロポリスにはヒスタミンなどの物質の放出を抑制する作用があるとされていますので、花粉症の予防に効果が期待されています。

糖尿病の予防

糖尿病とは、血糖値を下げるインスリンの分泌量が低下したり、働きが悪くなったりすることで慢性的に血糖値が高くなることで、深刻な合併症を引き起こす病気です。

一度発症すると完治が難しいとされる糖尿病は、発症前に予防することが肝心であり、そこで期待されているのがプロポリスです。

近年の研究結果により、プロポリスにはインスリン抵抗性の低下を防ぐ働きがあることが分かっており、糖尿病の予防や初期症状の改善に期待されています。

抗酸化作用

プロポリスには優れた抗酸化効果を有するフラボノイドが豊富に含まれていますので、老化の要因とされる活性酸素を抑制し、美容や健康維持に役立ちます。

また、プロポリスが持つ抗菌・抗炎症作用と合わさって、ニキビやシミなど様々な肌トラブルの予防や改善にも効用が期待されています。

プロポリスアイテム

サプリメント、のど飴・キャンディーなどの他にも、プロポリスの恩恵を受けることが出来るスプレーや歯磨き粉などプロポリス配合のアイテムがあります。

スプレー

いつでも手軽にプロポリスを摂りたい方や、のどの乾燥が気になる方にお勧めです。
含有成分はメーカーにより異なりますが、主成分はプロポリスです。

歯磨き粉

口臭予防や歯の健康維持が気になる方にお勧めです。
プロポリスが持つ抗菌作用・殺菌作用によって、虫歯や歯周病等の原因となる多くの雑菌を排除して、口内衛生に役立ちます。