グルコサミンの有効性に効果なし?

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グルコサミンは関節に効果がない?

今回は、日本だけでなく海外でも大人気のサプリメントの成分グルコサミンに対する残念な記事になってしまいます。

自分によって有益な情報はスムーズにインプットされますが、そうでない情報ってあまり気にもならないし、インプットされ難いですよね。

ですが、良くも悪くも様々な情報収集をは知っておくことで、余計なトラブルを回避する手段になる場合もありますので、情報収集として見て頂ければと思います。

<私の疑問>

例えば「〇〇〇は殆ど効果がない」という研究報告があったとして、このような報告があると『サプリメントでの摂取は意味がない』とか『サプリの摂取を控えましょう』といったことが立場ある方々からつぶやかれます。

それはいいんです。消費者にメリットがなかったり、リスクがあれば回避すべきでしょう。

私が気になるは逆のパターンで、「●●●は大きな効果が期待できる」といった研究報告があっても『サプリメントでの摂取がお勧め』とか『積極的にサプリメントを摂取しましょう』といった風にはならないですよね?

現時点でこのようになっているのは私の知る限り「葉酸」のみです。

まぁそれをやってしまうと、誇大な広告などに利用される可能性があるから難しいんでしょうけど、いつも疑問に思ってます。

グルコサミンの最新情報では?

2017年7月28日欧州の複数の整形外科医らが共同にて発表したグルコサミンの有効性は「プラセボと有意差なし」といったもので、『Ann Rhem Dis誌電子版』に報告されています。

発表内容は「ランダム化比較試験」という精度の高い試験6件の分析で、医薬品の効果検証などではよく行わるもので、結果は非常に根拠の質が高いとされています。

対象は、グルコサミンを飲んだ場合とプラセボの場合を比較した試験で、変形性関節症の重症度・年齢・BMI・性別など異なる条件での作用の違いを、短期間(3カ月程度)から長期間(1~2年以上)の長期間にわたり調査したものですが、分析の結果、グルコサミンに膝の痛みに関する効果は確認されなかったということです。

この発表で注目したのが、サプリメントを製造している企業から研究資金を提供されている研究は除外されているという点ではないでしょうか。

資金提供されている研究はデータに偏りが出てしまう傾向があるものですので。。。

プラセボ効果(プラシーボ効果)とは?
中身の異なる偽薬によって「思い込み」が身体に影響を及ぼすことを指します。
詳細は解明されていませんが、心理的要因による現象です。

機能性表示食品のグルコサミンはどうなるの?

サプリメントは食品に分類されるため、現在販売されている機能性表示食品を申請しているグルコサミンには何も変化はないでしょう。

これは機能性表示食品が、事業者の責任において科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品であり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではないためです。

少し前に問題となった「プエラリア・ミリフィカ」のように多数の健康被害が出ない限りは、実際の取扱いは変わらないでしょう。

ちなみに、2017年9月21日時点で、グルコサミン関連の申請は40件ありました。

グルコサミンを摂取している方へ

過度なCMや誇大な広告などの問題視されるものはありますが、重篤な副作用や健康被害が出ている訳ではありませんので、大きな変化はないと思われます。

実際に効果効能が認められた成分は「医薬品」として扱われるはずで、逆にサプリメントや健康食品とはそういうものなのです。

グルコサミンを摂ってなんとなく調子が良くなっていたり、不調が起こってないなら、特に摂取を止める必要はないでしょう。

「摂取を止めて調子が悪くなったらどうしよう?」と思われている方は、少しずつ量を減らして体調の変化を見てもえらればと思います。

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