食品の機能性評価モデル事業で最高評価のDHA/EPA

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DHA・EPAが唯一の最高ランクのA評価

少し前のお話になりますが、平成24年4月に消費者庁より「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告が発表されています。

対象となった成分は、サプリメントで注目されていた「n-3系脂肪酸(DHA/EPA、α―リノレン酸)」「コエンザイムQ10」「グルコサミン」「ヒアルロン酸」「ブルーベリー(ビルベリー)エキス」などの11種類の成分で、科学的根拠をもとに機能性を評価されています。

評価についてはA~Fの6段階で行われました。

A:機能性について明確で十分な根拠がある
B:機能性について肯定的な根拠がある
C:機能性について示唆的な根拠がある
D:機能性について示唆的な根拠が少数ながら存在するが不十分
E:ヒトでの効果確認例がなく、根拠レベルの評価不能
F:機能性について否定的な根拠がある。あるいは根拠情報とみなせるものがほとんどない

この中で最高ランクAというのを得た成分がn-3系脂肪酸の中のDHA/EPAのみだったのです。

DHA/EPAの評価結果

成分機能総合評価
DHA/EPA 心血管疾患リスク低減
 血中中性脂肪低下作用
 血圧改善作用
 関節リウマチ症状緩和
 乳児の成育、行動・視覚発達補助
 うつ症状の緩和と発生率低下
α-リノレン酸 心血管疾患リスク低減 B

平成24年度「食品の機能性評価事業」

さて、上記で注目して頂きたい点が同じn-3系脂肪酸でも、体内ではDHAやEPAに変換されるα-リノレン酸に比べ、DHA・EPAの方がデータとして優れているという点です。

ここがすごい!DHA・EPA!

働きに関しては古くから注目されている成分ですが、私がこの成分がすごいと思う点は別にあり、それは「逆説の無さ」にあります。

例えば関節において働きが期待されるグルコサミンですが、機能性評価においては「変形性膝関節症の症状改善に対して”B”」という高評価を得ています。

しかし、その一方で「効果なし」という臨床研究データや論文もあるようで、このように1つの事象が起こると常に表裏・左右からの研究が行われるのが今の時代です。

ですが、「食品の機能性評価モデル事業」の結果が発表されてから、いまに至るまで、私が調べた中ではDHA/EPAに関してそのようなたデータがありませんでした。
これは色々な栄養素を調べてきた私にとって、本当にすごい事だと思います。

また、DHA&EPAは日本だけでなく、WHO(世界保健機関)、FDA(米国食品医薬品局)、EFSA(欧州食品安全機関)などにおいても摂取が推奨されています。

魚もよし、サプリメントでもよし、健康のことを考え積極的に摂りましょう。

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