潤いを保つヒアルロン酸の効果とは?

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サプリメントだけでなく、ほうれい線ケアの化粧品や美容注射、膝関節への注射や目薬にも配合されているヒアルロン酸ですが、これらは全て「水分保持」の効果によるものです。

ヒアルロン酸の効果とは?

肌の土台である真皮の中で、皮膚に『潤い』を与えていることは皆さんもご存じでしょうが、実は、栄養や酸素の運搬、老廃物の排泄も担っている重要な成分です。

肌のみずみずしさを生む

ヒアルロン酸は、真皮の中を網目状に分布するコラーゲン線維の間で多量の水分を抱え込み、肌の張りと潤いを生み出す原動力となっています。

真皮中のヒアルロン酸が減少すると、肌のみずみずしさは失われ、コラーゲン線維の張りも緩み、シワができやすい肌になってしまいます。

また、肌の見栄えを左右する表皮にもヒアルロン酸が存在し、表皮の代謝に関わっています。

ヒアルロン酸の摂取によって、「小じわが消えた」「シミが薄くなった」「手の乾燥による荒れが解消された」などの報告があります。

ヒアルロン酸は自らの重さの6千倍もの水を抱え込むチカラがあります。
つまり1gのヒアルロン酸で6kgの保水ができるのです。
しかも、ヒアルロン酸の保水力は、温度や湿度といった環境因子に左右されることなく、安定しているもの大きな特徴とされています。

加齢とともに皮膚の水分が失われるのは、ほかでもなく真皮の中で水分を保持しているヒアルロン酸の量が減るためです。

関節痛を緩和する効果

関節が滑らかに動くのは、「軟骨」とネバネバした潤滑油である「滑液(かつえき)」がクッションとなって衝撃を和らげているからですが、軟骨の弾力と滑液の粘りを生み出しているのがヒアルロン酸です。

また、ヒアルロン酸には、日々消耗する軟骨を、寝ている間に修復する役目もあります。

そのため、現代病とされている変形性膝関節症の原因の1つにヒアルロン酸の減少が関わっているとされています。

「膝に痛みを感じて病院へ行ったら、膝に注射を打ってもらった」という経験がある方も多いのではないでしょうか? 私の知人にも居ます。

実は、この注射液の中身がヒアルロン酸で、ヒアルロン酸は変形性膝関節症の注射での治療薬として厚生労働省から認可されているのです。

さらに、決定的な治療法がないリウマチに対しても、仕組みはいまだ不明なものの有効性が期待されています。

注意して頂きたいのは、美容目的での肌への注射は認められていませんので、美容クリニック等での処置は医師の責任のもと行われているということになります。

生理痛や生理不順を緩和

ヒアルロン酸は卵巣にも多く含まれており、排卵にはヒアルロン酸の存在が不可欠ですので、ヒアルロン酸を摂取することは卵巣の活性化に役立ち、生理痛や生理不順の改善にも効果が期待されています。

疲れ目やドライアイにも

目の「硝子体」と呼ばれる部分にもヒアルロン酸は多く含まれています。
ここでヒアルロン酸は、眼球の弾力と張りを保っています。

ヒアルロン酸の摂取で、ドライアイやコンタクトレンズの違和感が軽減されるという例も多く、目薬にも配合されていることから高い期待ができます。

ところで、ヒアルロン酸って?

ヒアルロン酸は、体内に広く分布していて、皮膚、関節、軟骨、腱、血管、心臓弁、目、脳などの部位で「細胞外マトリックス」として存在しています。

細胞どうしは互いに繋がっている訳ではありません。
レンガの壁を作る時に、その隙間を埋めるセメントが必要なように、細胞と細胞の間にはお互いを繋ぎ合わせるための組織が存在し、それが細胞外マトリックスです。

ヒアルロン酸の化学的な構造は、「N-アセチル-D-グルコサミン酸」というアミノ糖と、「D-グルクロン酸」というウロン酸が、交互に規則正しく、細長く連なった形をしています。

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