増加する魚離れはなぜ?DHA・EPAはまだまだ過小評価?

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日本人の魚離れの増加はなぜ?

「魚離れ」とよく言葉を聞くようになっていから随分と経ちますが、いまだに日本人の魚離れは続いており、魚介類の消費量は減少し続けているようです。

「栄養」という面から考えると、魚(特に青魚)に含まれるDHA・EPAの効果は優れたもので、生活習慣病が増加している日本人には欠かせない成分です。
また、世界各国での非常に多くの研究データでも優れた結果を残しています。

では、なぜ日本人の「魚離れ」は増える一方なのでしょうか。

食事のメインに使用される食材は、基本的に肉類or魚類だと思われますが、なぜ魚離れが増加するのかついて個人的な意見を述べさせて頂きますと・・・

①価格
色々なスーパーで見ていると、なんとなく肉に比べて魚は割高な気がします。

②レシピの多様性
肉は様々なレシピに加えることが出来ますが、魚は焼く・煮る・刺身が基本で応用が利きにくいのではないでしょうか?また、日持ちしないのも大きく関係していると思います。

③肉質・味の変化
最近見かける魚って、細っそりしてますよね?また、脂の乗りが少なくパサパサしている感じも否めまない気がします。

④安全面
激しい腹痛を起こす魚の寄生虫「アニサキス」の登場によって、お寿司や刺身を避ける方も多くなったのではないでしょうか?

このような情報が発信されると、自然と自己防衛のために魚を避けてしまいがちですが、近年の異様なほどの過剰防衛については、被害にあった芸能人・有名人のエピソードトークが大きく関係していると思われます。

『食べないことが一番』ではありません。

冷凍 (-20℃で24時間以上冷凍)、加熱(60℃では1分、70℃以上)によって予防対策が可能ですし、アニサキス幼虫は鮮度が落ちると内臓から筋肉に移動することが知られてますので、新鮮な魚を選んで速やかに内臓を取り除くことでリスクは減少します。

魚を控えることでDHA・EPAの摂取量は激減!

DHA&EPAは「食品の機能性評価モデル事業(平成24年4月消費者庁)」において、『心血管疾患リスク低減』『血中中性脂肪低下作用』『関節リウマチ症状緩和』が最高ランクAの評価とされた優れものです。

心血管疾患とは心臓や血管など循環器の病気のことをさし、症状が無いまま病状が進行し、症状が現れたときは重症または生命に関わるもので、心筋梗塞脳卒中などがあります。

つまり、DHA・EPAの摂取量が減少するということは、心血管疾患のリスクが高まるということに繋がる可能性がありますので、”食中毒の予防で魚を避けることよりも、魚を食べないことのほうがリスクが高まる”という矛盾を引き起こしかねません。

全ての年代においてDHA・EPAが不足していると考えらえれる中で、特に魚離れが多い若い年代の方は、魚を食す機会が少ないのであれば、サプリメントの利用がオススメです。

恐ろしい認知症対策にもDHA・EPAが活躍!

日本人の死亡原因の1位は男女とも「ガン」ですが、親に患ってほしくない病気としては正直「認知症」の方が高いです。

DHA・EPAの血液サラサラ作用による生活習慣病の予防が海外を含めた様々な研究で結果を残して以降、近年ではDHAなどのn-3系脂肪酸と認知症の関係について注目が集まっています。

高齢者を対象とした米国の最新研究では、血液中のDHA濃度が高い人では低い人に比べて、脳に「アミロイド」が沈着しにくく、脳の萎縮も起きにくい可能性が明らかになっています。
(アルツハイマー病では、脳に「アミロイド」と呼ばれるタンパク質が溜まって神経細胞が破壊され、しだいに脳が萎縮してしまうとされています。)

また、多くの研究で研究では、DHAをたくさん摂るほど、認知機能にいい影響を及ぼすと報告されています。

「魚を食べると頭がよくなる」という言葉の中心となっているのDHAには、脳神経の働きに大きな影響を与えることが、数多くの研究により明らかにされていることもあり、認知症の予防や改善にも大きく期待されています。

認知症とは?

認知症(痴呆症)とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりしたために様々な障害が起こり、日常生活を送る上で支障が出ている状態のことを指し、主に「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」に分かれます。

アルツハイマー型認知症は、脳に特殊なタンパク質が蓄積することで、記憶をつかさどる「海馬」という部分の神経細胞が減少し、脳全体が萎縮することで認知機能に障害が起こると考えれている認知症で、全体の約6割を占めています。

脳血管性認知症は、脳梗塞やくも膜下出血などの脳の血管の病気によって起、脳の血管の詰まりや出血により脳細胞に酸素が供給できなくなり、神経細胞が死んでしまうことで発症される認知症です。

食品の機能性評価モデル事業における評価は?

消費者庁において行われた「食品の機能性評価モデル事業」では下記の人気成分11種類が対象となりました。

  • セレン
  • n-3系脂肪酸 (DHA/EPA、α―リノレン酸)
  • ルテイン
  • コエンザイムQ10
  • ヒアルロン酸
  • ブルーベリー(ビルベリー)エキス
  • グルコサミン
  • 分枝鎖アミノ酸(BCAA)
  • イチョウ葉エキス
  • ノコギリヤシ
  • ラクトフェリン

これらの中で、最も素晴らしい「A」という最高ランクを評価を受けたものはn-3系脂肪酸の1種である『DHA/EPA』のみです。

詳しくは食品の機能性評価モデル事業で最高評価のDHA/EPAをご覧ください。

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