スーパーホルモンの源「副腎」を元気に!

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副腎の機能とは?

副腎については、どのような機能があるか一般にあまり知られていないと思います。

副腎は腎臓の上にちょこんと乗っかるように存在する臓器している臓器で、その名前から腎臓の補佐のように思われがちですが、直接な関係はなく、腎臓が泌尿器系の臓器であるのに対して、副腎は生命を維持するために不可欠なホルモンを分泌する内分泌器官の一つです。

副腎は、あらゆるストレスから体を守るコルチゾールをはじめ、性ホルモン、交感神経を働かせるホルモンなどの分泌を行っています。
ホルモンは、内分泌器官の臓器で合成・分泌される生体維持に必須な生理活性物質です。

欧米ではすでに常識となっているようですが、体の様々な不調の原因は、ホルモンにある場合が多いと言われています。

高血圧、糖尿病、うつ病、アレルギーなどの病気に副腎で作られるホルモン(コルチゾール)が深く関わっているとされています。

このコンチゾールは生命の維持に欠かせないため「スーパーホルモン」とも称されており、近年ではさまざまなストレスによって副腎が疲れると、分泌量の低下や不足を招いてホルモンバランスが乱れ、心身にさまざまな不調が現れてしまいます。

このことから、医療先進国アメリカの「抗加齢医学会」では、副腎をまずケアしてから、それぞれの疾患を治療することが常識となっているようです。

スーパーホルモンが分泌不良すると?

●ストレスへ抗体するチカラがでなくなり、慢性疲労や抑うつ症状の原因に。

●メラトニン不足を招き、不眠症などの睡眠トラブルの原因に。

●アレルギーによる炎症を抑えるホルモンが不足し、炎症を抑えられなくなる。

●免疫のバランスを保つコルチゾールの不足によって、自己免疫疾患の原因に。

●コルチゾール分泌の為にDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)や性ホルモンが低下。

●コルチゾール不足は胃腸の粘膜組織・消化酵素にトラブルを生じ、胃腸障害の原因に。

●疾患と呼ばれるものの殆どは病気による部位の炎症が原因ですので、副腎でのホルモン分泌が減少すると、高血圧、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の原因に。

●ガンも炎症の延長で、コルチゾールの分泌量が不足して免疫機能が低下すると、発症リスクが高まります。

このように、うつ・アレルギー・生活習慣病にも副腎の疲労が深く関わっています。

副腎疲労のケア方法とは?

①腸内環境を整えましょう
副腎で正常にホルモンを生産するためにも、まず食べたものがしっかりと消化吸収されるように腸内細菌のバランスを保って状態を良くしましょう。
また、腸は体に有害なモノや不要なモノをスムーズに排泄する働きがあり、さらに体の免疫機能の70%をつかさどる器官としても非常に重要です。

②肝臓の負担を減らしましょう
デトックス(解毒)に重要な肝臓は、アルコールだけではなく、薬品、化学物質、重金属、その他さまざまな有害物質を解毒する働きがあります。
デトックスがスムーズに行われないと、毒素が体内にまき散らされ、炎症を起こさせますので、副腎を疲れさせる原因となってしまいます。

③栄養素で副腎をケアしましょう。
副腎が正常に機能し、コルチゾールをはじめとするホルモンを生産するためには、まずはビタミンCとビタミンB群が不可欠です。
その他にも重要な栄養素として、タンパク質、亜鉛が挙げられますので、これらを中心に食事バランスを整えましょう。

※豆知識
「ストレスを受けると体内のビタミンCが減少する」とよく言われていますが、副腎には大量のビタミンCが貯えられており、ストレスが加わると抗ストレスホルモンを作るためにビタミンCが多量に使用されるからです。
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