脂肪酸とは?脂肪酸=脂質ではありません。
脂肪酸とは、脂質を構成している重要な成分です。
脂肪酸は大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分かれ、さらに不飽和脂肪酸は「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分類されます。
また多価不飽和脂肪酸は「n-3系」と「n-6系」に分類されます。
このようにDHAやEPAなど人気の成分が分類される不飽和脂肪酸はみなさんもご存じでしょうが、一方で飽和脂肪酸にも種類があることは知っていますか?
短鎖脂肪酸を主成分としたサプリメントを見かけましたので、これを期に短鎖・中鎖・長鎖脂肪酸の違いを紹介したいと思います。
脂質の役割
最近では健康ブームの関係か、「脂質=悪」のようなイメージがありますが、脂質は立派な五大栄養素の1つで、不足すると生命活動の維持に関わっており、重要なエネルギーになる脂質が不足すると、エネルギー不足で疲れやすくなったり、体の抵抗力が低下したりするリスクが高まります。
ですが、私たちの食生活にフライや揚げ物は欠かせないものになっており、また魚から肉主体の食生活になっていることで、過剰に摂取している栄養素として問題視されているのです。
飽和脂肪酸とは?種類とそれぞれの役割
飽和脂肪酸とは、難しくいうと「炭素鎖に二重結合をもたない」脂肪酸のことで、二重結合をもつと不飽和脂肪酸になります。
飽和脂肪酸は常温で個体という特徴があります。
近年では過剰摂取にある傾向から、生活習慣病をはじめ、動脈硬化・メタボリックシンドローム・糖尿病のリスクが高まることから敬遠されがちですが、日本ではなかなか起こらないこととは言え、例えばもし仮に不足すると体に様々な不具合を生じてしまうのです。
また、脂肪酸は炭素の長さによって、長鎖・中鎖・短鎖の3つに分類されます。
長鎖脂肪酸とは?
炭素数が12個以上のもので、肉類の脂のほとんどに含まれています。
中鎖脂肪酸とは?
炭素数が7~11個のもので、ココナッツやパームフルーツなどヤシ科植物の種子の核の部分に含まれており、ココナッツオイルブームも、中鎖脂肪酸であることが関係しているのです。
長鎖脂肪酸とは消化吸収メカニズムが異なり、長鎖脂肪酸と比べてすぐに肝臓に届くため効率よくエネルギーとなり、脂肪として蓄積されにくいという特徴をもっています。
中鎖脂肪酸を調べると『MCT(Medium Chain Triglycerides)』というキーワードが出てきますが、これは『中鎖脂肪酸油』のことです。
ただし、エネルギー効率がよく疲れにくくなる点からダイエットに役立つ成分ではありますが、実際これだけでダイエットできる訳ではありませんのでご注意下さい。
短鎖脂肪酸とは?
炭素数が2~6個のもので、大腸において消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を腸内細菌が発酵することにより生成される脂肪酸です。
酢酸、プロピオン酸、酪酸などが短鎖脂肪酸であり、大腸のエネルギー源となって腸の動きを活性化する働きがあるとされています。
短鎖脂肪酸には腸内の有害な菌の増殖を抑制する働きや、元気な腸粘膜を維持して免疫機能の維持にも大きく貢献しています。
健康や美容のために「腸内フローラ」や「腸活」などに注目が集まっている近年において、短鎖脂肪酸こそが真の腸内の立役者のような存在なのです。
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今日の気になるヘルスケアニュース
海外ではエナジードリンクの規制に関する動きが拡大しているようです。
欧米ではアメリカスポーツ医学会(ACSM)が、小児のエナジードリンク摂取の危険性を警告する声明を発表しており、英国では16歳以下へのエナジードリンクの販売が今月から禁止されています。
また、カナダでは今月、アルコール入りエナジードリンクを飲んだ未成年者が死亡する事故が発生し販売や製造の規制が検討されています。
え~っと、エナジードリンク自体の当初のターゲットはビジネスマン・ビジネスウーマンだったと思うのですが、最近では普通に学生が飲んでいますよね?
前回にエナジードリンクが必須アイテムとなっている受験生の紹介をしましたが、今回は「小児」「16歳以下」「未成年」です。
もちろん成人でも健康被害は起こっていますが、アルコールのように分別するのは難しそうです。日本ではいつ本格的に問題視されるのでしょうか???