プロプリスとは?
プロポリスとは、「プロ」=守る・前衛(ラテン語)、「ポリス」=都市・集団地(ギリシャ語)からきており、『都市を支え守る』というような意味になります。
プロポリスはミツバチの巣の建築材であると同時に、巣を細菌などから守る物質としての重要な役割があります。
蜜蜂は巣を作るとき、巣の外壁の補強や隙間などを埋めるために樹脂状の物質を用いますが、この物質ことがプロポリスであり、さらに、細菌やウイルスの繁殖を抑えるチカラがありますので、巣の中は無菌状態でいつも清潔に保たれています。
プロポリスの効果や効能
プロポリスの様々な働きを支える成分として、フラボノイド、桂皮酸誘導体(アルテピリンC等)、CAPE(カフェイン酸フェネチルエステル)、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが知られており、これらの働きによって下記の効果・効能に期待されています。
●抗菌、抗ウイルス作用
●抗炎症作用
●抗酸化作用
●免疫力調整作用
●抗腫瘍、抗ガン作用
●痛風や高尿酸血症を予防・改善
●糖尿病の予防
●インフルエンザの予防
●ピロリ菌の除去
●虫歯・口臭予防
自然からの素晴らしい恵みともいえるプロポリスですが、ミツバチが作る”天然の産物”ですので、ミツバチが採取する産地の樹木・花の種類によって成分にも違いが出てきます。
サプリメントなどで摂取する場合、一般的にはブラジル南部高原産のものが良いとされていますが、ブラジル産であれば全て良いという訳ではありませんので、産地や品質、含有栄養素などをしっかりとメーカーで確認して選びましょう。
のど飴や喉スプレーとして活躍
天然の抗生物質であるプロポリスは、サプリメントだけでなく、のど飴、スプレータイプのものもあり、喉の痛みや風邪予防、口臭ケアなどにも使用されています。
私が初めてプロポリスを摂取した時は”キャンディー”でした。
濃度の高いもので、喉にピリッとした刺激がありましたが、最近のものは食べやすいようにマイルドになっています。
このようにプロポリスには私たちの健康を支える素晴らしい効果・効能がありますが、これはたまたまプロポリスが私たちに有効だというだけで、ミツバチが”人のために”作り出している訳ではないということを覚えておきましょう。
副作用や安全性について
プロポリスについては、現在のところ重篤な副作用は報告されていませんが、プロポリスの材料となる植物によっては、稀にアレルギー反応が起こる場合があります。
アレルギーに敏感な方は、通常よりも少なめの摂取量で様子を見ながら摂取しましょう。
また、摂取量について定めがない成分ですので、メーカーの目安量を参考に体調に合わせて摂取するようにして下さい。
ローヤルゼリーとの違い
以前にローゼルゼリーを紹介しましたが、今回の記事と合わせて読んで頂ければ、それぞれが異なる重要な成分であることが判って頂けると思います。
ローヤルゼリーは、花粉とミツで練られた団子を若いハチが食べ、腸を通過したのちに唾液腺で生合成されて分泌されるもので、蜂蜜はミツバチが”花のミツ”をお腹で消化・分解した後に、巣房に吐き出され濃縮したものです。
どれもがミツバチがもたらす素晴らしい恩恵ですので、ライフスタイルに合わせて上手に摂取しましょう。