関節にも重要なコラーゲンの効能!

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コラーゲンの役割

肌のハリや弾力など美容面での注目が高いコラーゲンですが、体内での役割は非常に幅広く、皮膚、腱、軟骨、骨、血管壁、歯などには多量に存在していることが知られていますが、臓器の形を作り支えたり、、臓器と臓器を結合させる働きもコラーゲンの役割なのです。

そのため、コラーゲンが不足すると、シワやたるみなど美容面でのトラブルが起こるだけでなく、体にさまざまな影響を与えてしまいます。

今回は、美容効果の次に知られている『骨・関節への関与』に注目してみたいと思います。

骨・関節とのコラーゲンの関係

骨といえば”カルシウム”、関節といえば”グルコサミンやコンドロイチン”などが知られていますが、骨の硬さやしなやかさ、軟骨の弾力性はコラーゲン線維が作り出しています。

関節部におけるコラーゲンの役割

関節をスムーズに動くためには、健康な軟骨が必要ですが、軟骨は水分の他に、Ⅱ型コラーゲンやプロテオグリカン(グルコサミン・コンドロイチン・ヒアルロン酸など)が主な成分となっています。

変形性膝関節症や関節痛などの予防や改善のために健全な軟骨を保持する成分として「グルコサミン」や「コンドロイチン」などが有名ですが、関節軟骨の弾力を維持するためにはコラーゲンも欠かせません。

また、コラーゲンにはプロテオグリカンをしかるべき場所に安定させ、軟骨基質を1つに繋ぎ合わせる役割も担っています。

骨におけるコラーゲンの役割

骨はコラーゲンを中心にカルシウムなどが沈着した構造となっていますので、カルシウムをいくら摂っても、中心となるコラーゲンが不足すると、丈夫な骨にはなりません。

骨の構造はよく鉄筋コンクリートの建物に例えられますが、鉄筋がコラーゲンで、コンクリート部はカルシウムやリンといった無機質という例えを用いられます。

また、骨のコラーゲンも肌のコラーゲンと同様に新陳代謝を繰り返していますので、骨を丈夫に保つためには、しっかりコラーゲンを摂取する必要があります。

そのため、I型コラーゲンの摂取は美肌のためだけでなく、健康的な骨の生成にも欠かせないとされており、骨粗鬆症の予防や改善にも活躍します。

コラーゲンの種類って?

現在、私たちの体内には約30種類のコラーゲンが確認されていますが、これらはポリペプチド鎖(アミノ酸のつながり)の組み合わせによって異なりますが、コラーゲン特有の3重螺旋構造は全てに共通しています。

ちなみに、代表的なコラーゲンは下記の5種類で、美容目的のサプリメントや化粧品に利用されるのはⅠ型で、関節の健康目的のコラーゲンがⅡ型になります。

I型:体内でもっとも多く、皮膚(真皮)、骨、歯、腱などの主成分。
II型:主に関節や軟骨に存在し、眼の角膜や硝子体にも存在。
III型:細い繊維で組織に柔軟性を与えるえ、臓器や皮膚、血管の壁に多く存在。
IV型:皮膚の表皮と真皮をつなぐ役割を担い、基底膜に存在。
V型:主に血管や平滑筋、胎盤に存在。

サプリメントで摂取する場合には、目的に合わせたコラーゲンを選びましょう。

Ⅱ型コラーゲンの摂取量って?

国立健康・栄養研究の「健康食品」の安全性・有効性情報によれば、II型コラーゲンの2.5 mg/日、24週間までの摂取は安全性が示唆されてます。

副作用が殆どなく、安全性の高いコラーゲンですが、多量に摂取すると栄養バランスを崩す現認になってしまいますので、適量を継続的に摂取することを心がけましょう。

コラーゲンマシンとは?

私自身も最近知ったものなのですが、「コラーゲンマシン」というものがあります。

これは、日焼けマシンのような形状で、可視光線と赤外線によって肌深層部の細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンなどの生成を促してくれるものだという話です。

さて、「コラーゲンが増えるのか?」という点については今後の動向が気になりますが、身体を温める行為は、血行が促進されることで冷え性や肩こり、疲れやだるさの解消には良いとものだと思われます。

サプリメントアドバイザーの立場での疑問点としては、コラーゲンマシンの効果によって、コラーゲンなどを作り出す線維芽細胞が活発になるとしても、なにもないところからコラーゲンが作られる訳ではないので、その原材料はやはり食生活で摂取しないといけないのでは?という点につきます。

健全なライフスタイルに+αで考えるのなら、加齢などによって働きが低下していく細胞を活性化させる訳ですから、それは素晴らしいものだと思われます。

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