ミドリムシの可能性!さらなる効能とは?

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肝臓の線維化抑制に期待!

11月24日に、(株)ユーグレナは、微細藻類ユーグレナ(和名ミドリムシ)の粉末やユーグレナ特有の成分であるパラミロンの継続摂取で、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)による肝臓の線維化を抑制することを示唆した研究結果を確認したと発表しています。

肝臓におけるメタボリックシンドロームといわれるNASHは、脂肪肝から生じる炎症性疾患で、症状が進行すると肝臓が線維化し、肝硬変や肝臓がんの発症につながる恐れがあるとされています。

肝臓で線維化が起きても、程度が軽ければ特にこれといった症状はなく、線維化が進行すると肝臓の働きに支障が出てきで、肝臓の線維化が進んだ状態が肝硬変とされています。

実験はNASHを発症させたモデルマウスを用いて行われましたが、ミドリムシの医療分野等での利活用や食材としての付加価値向上はこれからも進んでいきそうです。

実はバイオ燃料としても期待されているミドリムシ!

次世代の燃料として関心を集めているのが植物・藻類などから作り出すバイオ燃料です。
バイオ燃料は、石油やガスなどと違って資源が枯渇する心配がありませんし、実質的に二酸化炭素排出がなくなるため、地球温暖化対策として脚光を浴びています。

気になるワードとしては「ミドリムシのジェット燃料」ですね。

飛行機の燃料であるジェット燃料には、軽油のように軽質な燃料が必要で、ミドリムシから抽出・精製されるオイルが軽質であるため、他の植物微細藻類に比べてもジェット燃料に適しているとして、実用化が目指されています。

これが成り立てば、ミドリムシは本当に私たちを救う存在になるのかもしれません。

なぜここまで注目されているの?

実はミドリムシは、その栄養面の効果や燃料面の活躍に注目されていましたが、世界各国の研究チームでも培養が難しいとされていたのです。

そんな中、東京大学を中心とした機関が、世界で始めてミドリムシの人口大量培養に成功した事によっていまの流通を保っているのです。

つまり原材料の安定供給が可能になったという事ですね。

私たちの目には映らない、体長わずか約0.05mmという小さな微生物(藻の一種)に、これほどまでの可能性が秘められているのです。

今後もその活躍に期待したいです。

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