記憶力を維持する!
その商品の存在に気付いたのは、ほんの些細なきっかけでした。
とある場所で他の人が「最近、記憶力がね…」といって取り食べていた緑と白のキレイなパッケージをしたガムを、私がサプリメントアドバイザーだと知っている人が「これって何で良いんですかね?」と聞いてくれてことによります。
私はガムのパッケージを見て、機能性表示食品であることとイチョウ葉抽出物が配合されていることを確認し、その旨を説明しましたが、その後にビックリする状況が起こりました。
『へぇ~そんなんですね!記憶力にはイチョウ葉が良いんですね!』
一瞬「エッ」という感じになってしまい間が止まってしまいましたが、すぐに我を取り戻し、「えぇイチョウ葉エキスは、集中力や記憶力の向上に期待されている栄養素なので。だけどイチョウ葉だけじゃなく、魚に含まれるDHAや他にも大切な栄養素はいっぱいありますよ。」と説明し、その場をあとにしました。
記憶力というキーワードで一番に思い浮かぶ栄養素はDHAですが、、主要原材料の魚油をガムに配合するというのは、味的に魚独特の風味によってNGになってしまうと思います。
(サプリメントを摂取したことがある方はご存じだと思いますがwww
イチョウ葉抽出物が配合されているガム(株式会社ロッテ『歯につきにくいガム板<記憶力を維持するタイプ>』)は、味的にはまったく問題なく、現在のところガム形状で唯一の機能性表示食品です。
1パック(12粒)あたり
イチョウ葉フラボノイド配糖体:19.2mg
イチョウ葉テルペンラクトン:4.8mg<届出表示>
本品にはイチョウ葉フラボノイド配糖体及びイチョウ葉テルペンラクトンが含まれます。イチョウ葉フラボノイド配糖体及びイチョウ葉テルペンラクトンは、中高年の方の、認知機能の一部である記憶力(言葉や図形などを覚え、思い出す能力)を維持することが報告されています。
機能性表示食品の気になる点?
すでに機能性表示食品の品目数は制度開始から3年ほどで、平成3年にスタートした特定保健用食品(トクホ)の品目数を上回っていることをご存じでしょうか?
そもそも機能性表示食品制度の目的は「機能性を分かりやすく表示した商品の選択肢を増やし、消費者の皆さんがそうした商品の正しい情報を得て選択できるよう」とのことですが、このままのベースで機能性表示食品の品目数が増え続けると、逆に購入する際に混乱してしまうのではと気になってしまいます。
そんな中、骨・関節・筋肉といった運動器の障害により移動機能の低下をきたした状態を指すロコモティブシンドローム、そのロコモ対策市場が大きく動きだしているようです。
国がロコモ対策に向けた取り組みを推進
進行すると変形性膝関節症や骨粗しょう症などを合併するリスクが高まってしまうロコモティブシンドロームの予防や対策は、健康寿命を延ばす上で欠かせないことから、国はロコモ対策に向けた取り組みを推進しています。
健康寿命とは健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことで、一般的な寿命(平均寿命)とは意味合いが異なります。
極端な例ですが、もし仮に、寝たきりになってしまったり、支援や介護を受けないといけない状態は健康寿命の対象外という訳です。
ロコモの予防には運動が欠かせませんが、近年ではメタボ(メタボリックシンドローム)との合併症リスクや認知障害との因果関係に関するデータより、運動とともに食品による予防対策の重要性にも着目されているのです。
ロコモ対策の関連キーワードとしては「関節」「骨」「筋肉」などが考えられますが、「関節」がダントツのキーワードとなりそうですね。
栄養成分としては「グルコサミン塩酸塩」「コンドロイチン」「MSM(メチルサルフォニルメタン)」「プロテオグリカン」などに注目が集まりそうですね。
そしてより一層、一般的なサプリメントとの境界が判り難くなりそうです。